ロックな擁壁
コンクリート+メタルという素材の組み合わせは実にロックである。
コンクリートのベース面にダブル・クロスのメタルを打ち込む。これをヘヴィ・メタルと呼ばずしてなんとする。
こちらはさしずめ「ツイン・ヴォーカルが売りのカリスマ・ロック・バンド」か。で、武道館を満員にしたあと音楽性の違いを理由にあっけなく解散すんだよな。でもってさらに、15年後くらいに再結成されるんだよな。
こういうソリッド感もなかなか捨てがたい。こちらはロケンロールというよりテクノ・ミュージックと言い切ってしまって差し支えあるまい。
音楽アナロジー遊びからいきなり話を変えるけれども、擁壁見物の醍醐味のひとつに「端の処理」がある。工業製品(コンクリートのパネル)と自然(土台となる山腹)との折り合いをどうやってつけているか、これは物件ごとにその表情がまったく違っていて、同じ貌というのがないから見物のしがいがあるのだ。写真の物件では、四角いパネルのあいだをコンクリートが体液のように流れていて、なんというか、エロティックですらあると思う。
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