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にっぽん昔話

むかーし、昔のことじゃった…

ある村に、それはそれは凶暴な巨人がおってな、村人たちからおそれられておったんじゃ。ある日、巨人は村人に若い娘を貢ぎ物として差し出せと言いおった。「さもなければこの村を踏みつぶしてしまうぞ」さあ困ったのは村人じゃ。どうしたものかと頭を抱えておったとき、ひとりの若者が馬に乗ってやってきた。「わたしは国じゅうを旅しているものです。みるところ、なにかお困りの様子ですが」村の長老から事情を聞いた若者は、それならわたしがと、娘の格好をして巨人に向かって馬を走らせおった。女がやってきたと油断した巨人の隙をついて懐に隠していた刀で足をぶっすり刺すと、巨人は大きな叫び声をあげてどすんと倒れたのじゃ。
その巨人がかぶっていた兜は、やがて草木が生い茂り、小山のようになったのじゃ。ほら、おまえさんが今立っている、その目の前の山がそれじゃよ。兜山という名はここから来ているんじゃよ。ふぉっふぉっふぉっ。
…という立て看板をここに立てたら、10人中2人くらいは瞞せないだろうか。どっとはらい。

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