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Celtic Christmas 2003
おそらく、私にとって今年最後だろうライブの感想をば。先週のカルロス・ヌニェスに続いて、またもやバナナホールであります。
なにしろ出演メンバーが豪華だ。いちおう看板はシャロン・シャノン・バンドだったが、それよりも、カラン・ケイシーのあのキュートなヴォーカルはどうだ。そして、こっちの心臓をぎゅっとわしづかみにする鋭い爪もちゃんと持っている。油断のならない声だ。
さらにさらに、リズ・キャロルとジョン・ドイルの緊張感に満ちたデュオには度肝を抜かれたぞ。まるで剣豪どうしの一騎打ちのようでいながら、同時に、なんという楽しさ! 音を奏でるという行為の無上の喜びが、ふたりとも全身からあふれ出ていた。小賢しい屁理屈抜きに、音楽そのものにほれぼれしてしまうひとときだった。あぁ幸せ。
贅沢な話であるのは承知だけれど、それぞれのパートが短すぎである。上にあげたミュージシャンは、それぞれが単独で2時間でも3時間でも観客を魅了できるだけに、こうも総花的に並べられると、結果として消化不良気味だったのは否定できない。まあ、「お祭り」と考えればこれでもよいんだろうけどさ。
12月19日、大阪・バナナホールにて。
2003 12 21 [face the music] | permalink Tweet
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