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♪アッカ、バッカ、ボンカ、ラッカ

barnerim.jpg


 BARNERIM OG BARNEREGLER
 Rikka Bjolgerud Deinboll/Med Tegninger Av Albert Jaern
 H.Aschehoug & Co./OSLO/1936年
 
 
 ノルウェイはオスロ近郊の、古本屋だったか古道具屋で見つけた一冊。いつそんなところに行ったのかというと、えーと、リレハンメルの冬季五輪会場を急ピッチで建設中だった頃だ。同時期のアメリカでは、ナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングは、まだこの頃は仲が良かった…かどうかは知らない。
 

 まあそんなことよりも、この本であります。ノルウェイのことばだから、なにが書いてあるのか、さっぱりわからない。なので解説はできません。できないったら、できないのッ。
 
 一見して、英語圏でいうところの Mother Goose に相当する、いわゆるナーサリー・ライムの本であるだろうことは、想像がつく。ひょっとして Mother Gooseの ノルウェイ語訳なのかもしれないと思って、挿絵を一所懸命眺めてみたけど、どうにも判断がつかない。月を飛び越えている牡牛の絵とかがあったら、わかりやすいんですけどねえ。
 ともあれ、ごく短いものをひとつ引用してみよう。

AKKA BAKKA
Akka bakka bonka rakka
etla metla sjong dong
filli fong
issa bissa topp.
ことばの意味がわからなくても、あるいは発音がわからなくても、口の中でころころ転がしているとなんとも楽しく、かわいらしい。
 
 こういう短いことば遊び唄から、10連まであるバラッド風なものまで、全部で73の詩が載っている。全ページにつけられた版画のイラストレーションもすばらしく、とても品の良いつくりだ。ついでながら、本文用紙は手ざわりがよく、製本も実にしっかりしている。



 
 わからない、わからないと言いながら、しかしこういう本には解説など不要だろうという思いも、一方にはある。かつて、竹内藻風はこう書いた。
童謠は年齢をもたない地上の天使である。何時生まれたか、何處から來たかと言ふことさへ分らない。(中略)その背後のほの暗い世界にはそれよりも遠い宗教、神話、傳説、俗習などの面影を垣間見るといふやうになつて來ると、童謠の國籍を定めることは愈困難である。確かなことは童謠が時と處とを無視してあらゆる國のあらゆる時代に存在するといふことである。その中に歌はれてゐるフェヤリィのやうに小さな、纎麗なものでありながら、飛行自在、不死不滅の精靈である。
(世界童話大系 第17巻・世界童謠集(上)諸國童謠集/世界童話大系刊行會・近代社刊/大正14年)

 これ以上、何を付け加えることがあろうか?

2004 01 18 [booklearning] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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comments

♪トラッカ,バッカ,スット,グッド・・なんちゃって。(笑)
私の知ってるのは「アッカ,バッカ,ブー」「アッカ,バッカ,ソーダ,クラッカ」の英語圏のもんでした。「いない,いない,ばあ」の類だと思ってましたが,グーグルったらゲルマン系列の似たフレーズが少し見つかりました。もしかすると北欧原産のものかもしれないっすね。それにしても素敵な本をお持ちだなあ。

posted: (2004/01/19 19:51:46)

 コメントありがとうございます。
 ははあ、「いないいないばあ」ですか。実はこのページに付いているイラストレーションが、あっちを指さしてる女の子やこっちを指してる男の子だったりしていまして、とすると「あっち、こっち、そっち、どっち」などと手遊びしながら歌うような、そんな唄なのかなぁなどとも想像していました。もっとも、同じページ上に他にあとふたつ詩が載っているので、イラストがこの唄のためだけのものとは言えないでしょうけれど。
 いずれにせよ、こういうのは「よくわからない」方が、かえって想像力を自由に広げられていいのかも。ネット検索というのは考えもしなかったなぁ。なんでも載っているものなんですねえ。

posted: (2004/01/19 21:47:27)

ありゃあ,説明書いちゃって夢を汚しちゃったみたいですね。ごめんなさい。この手の語呂合わせが大好きなもんで,midiかなんかでメロディがないものかとつい手が動きまして。それにしても声に出すと,まるで魔法の呪文なんですよね。♪アブラカダブラ~とか。気に入ったなあ。イラストがそのものなら,赤ちゃんや子供に向かって「あっち向いてホイ」をやれるわけね。楽しそう。ノルウェー語で分かるのは「topp」がトップということだけなので最後に上を向くのかな。マザーグースならさしずめ♪イーニー,ミーニー,マイニー,モーですね! アメリカに渡った時点で♪アッカ,バッカだけが残って変化して日本の私のとこへ届いてたのか。何故か感動。あ,「ビキニスタイルのお嬢さん」の♪イッチー,ビッチー,ティーニー,ウィーニーなんてのもこういった遊び歌が元だったら良いな。

posted: (2004/01/20 0:38:00)

 

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