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Exihibition : Tove Jannson and Friends from Moominvalley

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 世界的に有名な『ムーミン』の物語を産み出した、フィンランドの画家/作家であるプロフェッサー・トーベ・ヤンソン(1914-2001)の展覧会が、京都を皮切りに5つの街で開催されます。
 

トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の素敵な仲間たち展」
●京都展 2004年3月18日〜30日 大丸ミュージアムKYOTO
     主催:毎日新聞社
     
●大阪展 2004年4月21日〜5月3日 大丸ミュージアム・心斎橋
     主催:毎日新聞社、大阪芸術祭協会
     
●岡崎展 2004年5月15日〜7月11日 おかざき世界子ども美術博物館
     主催:おかざき世界子ども美術博物館
     
●東京展 2004年7月29日〜8月10日 大丸ミュージアム・東京
     主催:産経新聞社
     
●福岡展 2004年8月17日〜22日 福岡三越 9階三越ギャラリー
     主催:ムーミン谷の素敵な仲間たち展実行委員会

 京都展の初日にさっそく行ってきました。今回の展覧会は、
◆1940年代から60年代にかけての油彩画作品
◆風刺雑誌『GARM』時代のイラストレーション
◆ムーミンのための作品群
 の三部構成になっています。

 
 油絵作品にはセザンヌやブラックなどから熱心に学んだ跡が見られてたいへん興味深いものでしたし、ムーミン画も、本でおなじみのあの挿絵の原画が間近で見ることができるという、たいへん貴重な機会ではありました。けれども、私が会場でいちばん時間を費やしたのは、風刺雑誌『ガルム GARM』のために描かれた表紙絵やカットの数々を展示しているコーナーでした。
 トーベ・ヤンソンは、母がこの雑誌のスタッフだった関係から、1929年(トーベわずか15歳)にはじめてイラストレーションが掲載されて以来1953年の廃刊まで、専属イラストレーターとして同誌で活躍します。この時代の作品群は、いままでなかなか見る機会がなかっただけに、とてもありがたい展覧会でした。
 
 とはいえ、不満も少々あります。「トーベ・ヤンソン=ムーミン」という図式があまりにも確立しているだけに、しょうがない面もあるかとは思いますが、『GARM』誌の表紙に描かれたムーミントロールほかムーミン谷のキャラクターたちを、あれほどこと細かにとりあげなくてもいいのでは。特に図録の編集意図にそれがもろにあらわれていて、その他のイラストレーション群がかなり小さく掲載されてしまったのは残念なところ。まあ、図録があるだけでもマシなんですが。
 それから、『GARM』誌じたいが非常に貴重な雑誌だろうだけに、実物を1冊でもいいから展示して欲しかったです。イラストレーションが実際に使用されている版面は、やはりじっくり見たかった。
 雑誌『GARM』については『ユリイカ』1998年4月号「特集:トーベ・ヤンソンとムーミンの世界」のなかで、冨原眞弓氏が触れておられます。これ以外で、日本語で読める入手しやすい文献をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント/トラックバックで教えてください。よろしくお願いします。

2004 03 19 [design conscious] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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