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[CD]:Skolvan / Live in Italia

Skolvan LIVE IN ITALIA
Keltia Musique KMCD150(2004年)
1984年結成というから、かれこれ20年にもなるけっこうな老舗バンド。ブルターニュの Skolvan が、2003年6月26日にイタリアはクレモナの Ostiano というところで行ったライヴ盤を聴いた。今のところ彼らの最新アルバムになるようだ。2枚組で全17曲収録。
メンバーは以下の通り。
Youenn Le Bihan : piston
Bernard Le Dréau : saxophone
Gilles Le Bigot : guitar
Dominique Molard : percussion
Loig Troel : accordion
Piston——単純にピストン、という読み方でいいのかな——は〈type of oboe〉という説明がある。ということはダブル・リードの木管ということか。縦笛であること以外ジャケットの写真からは細部がよくわからないのだが、鋭い高音が特徴的で、これ一本でも遠くまでよく通るに違いない。いかにもブルターニュっぽい音色だ。サックスはソプラノで、この2本の高音管楽器の絶妙な絡み具合が、バンドのサウンドを決定づけている。
私は以前、ブルターニュで踊ろうというエントリで、こう書いたことがある。
“明るい呪術”とでも言うようなエンドレスな陶酔感があり、大好きになった。
機会があったら…とこの時書いていたんだねえ。本人はすっかり忘れていたんだけれども(^_^;)、ちゃんと入手できてよかったよかった。
彼らの音楽は、思わず踊り出してしまいたくなるほど軽快なんだけど、それでいてスコーンと抜けきった明るさにはならないのが、いい。フロントの2本の管には適度な翳りと湿り気があって、私がこころ惹かれてしまうのも、実はそのほどよい湿りぐあいにあるのかもしれない。さきに“明るい呪術”と書いたけれども、単に主題旋律をリズミカルに延々繰り返すという他に、piston と sax の陰影豊かな音色に、ときおり底の見えない闇を感じてぞくっとする時があるのだ。
このライブ盤の2枚目には、ちょっと意外な、でもいかにも彼らに合いそうなナンバーが収録されている。「My Favorite Things」だ。映画『Sound Of Music』の、というよりも、ここでは John Coltrane でおなじみの、と言いたい。スコルヴァンの演奏は、簡単に言うとコルトレーンをもう少し軽くして、フォーク・フレイバーをふりかけた感じ、といえばいいかな。いかにもアンコール・ナンバーらしい、メンバー全員の見せ場がそれぞれ用意されている、9分近くの大熱演である。
彼らの演奏をして“呪術的”と感じるのは、たとえばこういう選曲とアレンジにも的確にあらわれているんじゃなかろうか。
CDだからまだ無事だけれど、もしもナマでまともに観たら、確実にその魔術にやられてしまいそうなワタシであります。日本に来ないかなぁ…。

2004 06 21 [face the music] | permalink
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