完全な安全などない
IT mediaより記事2本。
セキュリティ研究者が、ウェブサーバに何者かが侵入し、ウェブサイトをウイルスの感染源に変えてしまうという事例が多発しているとして、警戒を呼びかけている。
Microsoft 社の OS や IE の危険性についてはもうずいぶん以前から言われてますが、それにしてもよくもまあ、これだけいろいろ仕掛けるヤツが次々にあらわれるものだ。
で、こういう話になると、Macintosh ユーザーの中には「あたしゃ関係ないもんね」とか「やっぱ Mac の方が優秀だもんね」などと言うノーテンキな人が現れるんですが、そうではなくて、単に相手にされていないだけ、という方が正確らしい。
Mac OS Xもほかに比べて特にセキュアなわけではないとSecuniaは指摘。2003年から2004年にかけて出されたアドバイザリー36件のうち、インターネット経由で悪用できるのは61%、システムの乗っ取りにつながるものは32%を占めていた。深刻な脆弱性が占める割合もほかのOSと肩を並べており、SecuniaではOS Xの脆弱性のうち33%が「高度に」あるいは「極めて」深刻と評価。
要は、Mac OS X なんか攻撃したところでなんの影響力もないと思われてるってハナシ。いや、世界中のデザイン事務所と音楽スタジオがある日突然一斉に壊滅状態になったら、それはそれで大変なはずなんだけど。
まぁ、デザインだぁ音楽だぁっていうのは、世の中にとっちゃ「あってもなくても」どっちでもいいんでしょうけどにぃ。ええ、どーせ著作権法改正なんて所詮B法案ですから(爆)。
…拗ねてる場合ではない。ま、Macintosh がマイナーなのは今にはじまったことじゃなし。
で、「メジャーなほど狙われやすい」ということで言えば、Apple がいま強気になって売り出している iPod および iTunes 。こいつらを狙った悪意ある攻撃とかは今後でてくる可能性はあるだろう。そして、そのときには Windows も Mac も関係なくやられてしまうかもしれない。
とーとつに結論。「インターネットが普及する前の状態を思い出せない」とか「電子メールが使えない世界なんて想像できない」「ケータイがなくなったら生きていけない」という人はけっこう多いと思うけれども、「イザとなったらパソコンやネットなんてなくなっても困らないもんね」という気概というか心意気というか覚悟というか、そういうのを心のどこか隅の方で持ち続けていることは、決してソンでないと思う。
という話をウェブログに書いても、あまり説得力はないんだけどさ。
2004 06 25 [booklearning] | permalink Tweet
「booklearning」カテゴリの記事
- 中川学さんのトークイベント(2018.07.16)
- 《モダン・エイジの芸術史》参考文献(2009.08.09)
- ある日の本棚・2015(2015.11.28)
- 1913(2015.02.22)
- [Book]ロトチェンコとソヴィエト文化の建設(2015.01.12)