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いったい、みんな何をしたいんだ?

 Modern Syntax:アップル、「iPod」でHMVなど音楽流通へ販路拡大、ジャスコなどスーパーにもより。

いったい、みんな何をしたいんだ?

世の中よくわからなくなってきた・・・。

 とモダシンさんを嘆息させた、CNET Japanの 元記事はこちら: http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20069230,00.htm

 昨夜の緊急フォーラムでも高橋健太郎さんがおっしゃってましたが、コンテンツメーカー(レコード会社)にもハードウェア会社(オーディオメーカー)にも、「確固たるビジネスビジョン」ってのが、いま、誰にも見えてないんだそうですね。CCCD だってその場しのぎの中途半端なやりくちであることは、誰の目にもあきらかだし、かといって現行の CD に代わる次世代フォーマット(SACD とか DVD-Audio とか)への移行にも腰が砕けているし。先が見えずにただただ右往左往しているだけとは、言われてみれば確かにその通り。

 たとえば、かつて消費者のライフスタイルから音楽マーケットまで世界を一変させた、SONY のウォークマンのような<劇的なナニか>を、誰もが待ち望んでいるにもかかわらず、結局、いまの日本の音楽産業からは「面白いモノ」「かっこいいシステム」「おしゃれなやりかた」を何ひとつ生み出せていない。
 いっぽう、Apple の iPod + iTunes + Music Store という組合せは、たぶん、第2の「ウォークマン」なのかもしれません。どうひいき目に見ても、それに近い勢いは充分あります。だからこその Apple 社の「販路拡大イケイケ GOGO 路線」なのでしょう。

 まあ、はたしてジャスコで iPod を売って、どれほど成功するのかは全くわかりませんし、そこにはあまり関心はないのですが、日本のオーディオメーカーやレコード会社は、こういう流れにひたすら取り残されているわけで、むしろそっちの方が気になります。負けじと攻めに行くことができずに、再販制度×輸入権創設、というふうな、超過保護政策に守られようとしている。
 いや、過保護というか、これはもう介護に近いのかも。ということはつまりなんだな、コレは末期が近いと言うことなんだろうか。…昨日のフォーラムでは、さすがにそこまでの話にはならなかったですが、こうして毎日のようにいろんなサイトで iPod の快調ぶりが伝えられるにつけ、ひるがえって日本の音楽産業のゆく末には、ため息がでそうになりますね。

 
 Japan as No.1、などと言われて日本が得意になっていたころ、海外では日本製品をトンカチで壊していたと TV や新聞で流してましたが、いまや、日本のレコード会社やオーディオメーカーは、iPod をトンカチでぶっ叩きたいのかも。
 それとも、そんなパフォーマンスをやっちゃう元気すら、もうないのかな。まあ、単純に、物笑いの種になるだけだから、誰もしないとは思いますがね(苦笑)。

2004 06 17 [booklearning] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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