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コミッショナーって

久万オーナーがパ批判「経営が下手」大阪日刊スポーツ・なにわWEB

 阪神久万俊二郎オーナー(83=電鉄本社相談役)が27日、来季1リーグ制で固まるパ・リーグ側を批難した。大阪市福島区の電鉄本社で野崎勝義球団社長(62)から前日26日の実行委員会などの報告を受けた。その後、「5球団でも運営は困難」として1リーグ制移行を前提とするパ各球団の姿勢に「5球団でも無理とは経営がよっぽど下手。それで1リーグとは勝手。来季からって、もっと早く言え!」とまくし立てた。

 東西人気球団の名物オーナーの発言がやたらマスコミにピックアップされるのは、そういうことも含めて「人気球団」だからなのか。往々にして「声のデカさ=意見の正しさ」と勘違いしてしまう傾向があるということを、声のデカイ奴は日頃から認識しておくべきである。とりあえず、まくし立てるなよな。ただでさえ暑いんだし。

 いずれにせよ、オーナー連中が雁首揃えて自らの舵取りをしている限りは、プロ野球の行く末がどうなろうと私は気にしないことに決めている。直接の利害関係から五歩でも十歩でも離れた立場の人間が間に立たないことには、いつまでたっても「声のデカイ奴の勝ち」という構図が変わることはあり得ないからだ。
 10球団が8球団になり、ついには2球団になったとしても、この体質はたぶん変わらないと思う。「外野は黙ってろ、プロ野球をつくったのはオレたちだ」というプライドみたいなモノは、そう簡単には抜けないだろう。「球団はオレたちのモノだ」と思っているということは、そっくりそのまま自分の墓に持って行ったって全然平気だと思ってるっていうことでもある。オレのものなんだからオレがどうしようと勝手じゃねえか。なんか文句あるの? え?

 
 
 ところで「直接の利害関係から五歩でも十歩でも離れた立場の人間」というのは、どうも噂によると今でも存在している、らしい。と思っていたら、実はどうやら「千歩も二千歩も」離れていたようだ。それじゃあただの無関係な通行人だが、こういう記事を見ると誰だって通行人説に賛成したくなるだろう。
 
コミッショナー海外旅行東京中日スポーツ

 こうして球界が2分化されそうな状況の中で、指導力を発揮してほしいのは、根来泰周コミッショナー。だが、この日にコミッショナーの姿はなかった。長谷川一雄コミッショナー事務局長によると、「コミッショナーは海外旅行中です。来週には事務局に顔を出します」という返事だった。

 脱力する、とはまさにこのことだ。
「今の野球協約には不備が多い」とか、「コミッショナーは野球協約では何の権限もない」とか消極的な発言が目立つコミッショナーだが、

 要するに、自分がただの「お飾りである」ことを充分に分かっているってことでしょ。だからこそ、オーナー会議の日に「ただのお飾りがみなさんの邪魔をしちゃいかんよね」とばかりに、わざわざ旅行に行ったんですかね。
 
 いいなあ、そんな職業。それでお金もらえるんなら、苦労はないよなあ。私だってできる仕事だなあ。自分もコミッショナーに転職しよっかなあ。ドコに履歴書送ったらいいのかなあああああ。
 
 
 
 
 …仕事しろよ。

2004 07 28 [booklearning] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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