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「4年に一度のスポーツの祭典」雑感
オーストラリアに惜しくも敗れて、野球日本代表チームの悲願だった金には残念ながら届かず。<ジェフvsふじもん>という、在阪セ・リーグ某球団ファンにはたまらない場面もありましたが、ともかくもジェフはよくがんばりましたねえ(苦笑)。
それにしても、五輪大会の全ての競技はアマに返すべきだと、やっぱり思います。どうして今大会「プロ禁止」にしなかったのかなあ。原点に戻れるとてもいい機会だったのに。
もっとも、アマといえども膨大な予算とスタッフを駆使して、まるで「4年に一度の金メダル請負業」を営んでらっしゃるかのような方々も中にはいるんでしょうけど、ま、そういうコトができるのも、ある意味アマの特権でしょう。
プロの水を飲んだ選手が混じると、どうもその競技ぜんたいの空気が濁るような気がするんですね。いや、いつもテレビで観ているだけなんで「空気が濁る」っていうのはただの比喩でありますが。えーと、そうですねえ、最近の冬季五輪のフィギュアスケートなんかが、わりとわかりやすい典型だと思うんですが、いかがでしょう。
アマとプロとでは、試合のルール自体が微妙に異なったります。「ルールを統一せよ」という声も聞きますが、一方が「興業」を第一の目的とする以上、競技ルールが変化していくのは、そりゃ仕方ないでしょう。だからこそ、ふだん「興業用ルール」で商売しているプロは、アマ主体の競技場には足を踏み入れてはならないと思うんですね。これはつまり、プロ選手自身のためでもあります。
野球日本代表チーム選手のみなさんの、帰国後の「活躍ぶり」が、実はいちばん気になっているワタシです。たとえばジャイアンツの高橋選手なんて、予選リーグのあいだずっと、プロの試合中にはまず見せたことのなかった笑顔と溌剌としたプレーでしたが、帰国後あるいは来年以降、その反動が来るんじゃないかと、ちょっと心配してみたり。いや、こと野球に限って言えば、その「興業」じたいが来年どうなっているか、まだ見えてないんですけれどもね。
ともあれ五輪ももう終盤。各競技場の、テレビに映らない舞台裏は滅茶苦茶らしいんですが、ここまで来たからには、最後まで無事に終わって欲しいものです。
2004 08 24 [living in tradition] | permalink
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