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[DVD]:Songcatcher

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 2000年制作、2003年11月に日本公開された映画。先月25日に、ようやく待望の日本版DVDが発売されました。

●Songcatcher〜歌追い人〜
 松竹株式会社ビデオ事業室/DZ-0135
 
 Blog Mhichil(at Hatena): [DVD] Songcatcher 日本版発売(9月25日)

定価4,935円とは高いなあ。これだけするのだったら、解説トラックもちゃんと入れて、そこにも説明がないとひどいぞ。あの解説トラックにはすごい値打ちがあるんだから。


 はい、結論から言います。解説トラックはありません(T_T)。
 
 DVDの特典付録は主要キャストとスタッフへのインタビュー(なんちゅーか、ブツ切れコメント集みたいな感じ)と、バーンダンスのシーンやタージ・マハールがバンジョーを弾くシーンを中心とした撮影風景、そして劇場予告編(オリジナル版/国内版)を含む約38分。
 音声はオリジナル英語版と日本語吹き替え版のふたつを選択できるようになっており、米盤についていたらしい「解説トラック」は、この「日本語吹き替え」に取って代わられたもようです。嗚呼。
 
 営業的な見地から、アパラチアの伝統歌についての「やたら詳しい」解説なんか入れてもしょうがねーよな、と版元は判断したんでしょうな。翻訳だって大変だろうし。まあ、アパラチア音楽のドキュメンタリー作品ではなく、これはあくまでも「映画」なんだし、ということなんでしょう。
 なので、特に音楽に興味がある方には、その「解説コメント」を聴くだけでも、米盤DVDを持っておく価値はあるかもしれません。Amazon.comで Product Details を見てみたら、他にも「Music-only track」などもあるようで、うーん、こうなるとやっぱり米オリジナル盤の方も観てみたい気が。ただし、米盤は Region 1 なのでお持ちのプレーヤーに要注意。
 
 
 映画の感想は、昨年こちらに書きました。渋谷で一度観たあと、自分のウェブログを開設するまでに数週間の時差があったので、実はあの記事は映画を必死に思い出しながら書いていたのを思い出します。全体の感想としては、映画を再見した現在もそれほど変わってはいません。あのとき私はトニー・ガトリフの『ガッジョ・ディーロ』(1997年)と比較してますが、監督のバックグラウンドの差や、ドラマの主人公が背負っていたもの、などが「結末の違い」を生んでいるのでしょうね。未見の方はぜひ両方見比べて、どちらの方がより自分に近いか、なんてことを考えてみるのも面白いかも。
 
 そういえば、この映画のCD(COMBUSTION MUSIC 79586-2)も、公開時に少し話題になりました。劇中に俳優たちが歌うバラッドがどれも素晴らしかったので私も映画館で買いました。が、CDの方は純然たるサントラ盤ではなく「Music From and Inspired by the Motion Picture」とあって、映画とは直接関係のない演奏が多く、ちょっとがっかりした記憶があります。タージ・マハールのバンジョー演奏なんかはぜひとも収録して欲しかったなあ。
 このあたり、映画のサントラCDとしては『Cold Mountain』(DMZ / COLUMBIA / SONY MUSIC SOUNDTRAX  CK-86843)の方が聴いていて数段すぐれていると思いました。そうだ、この映画ももうDVDになっているんでしたっけね。買わなきゃぁ(汗)。

2004 10 10 [face the music] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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comments

日本版の報告、ありがとうございます。
しかし、がっくし、です。(とほほ)
Cold Mountain の DVD ですか。よさそうですね。
そういえば、Planxty の DVD の日本版(歌詞日本語字幕つき)とか出せば、ある程度は売れると思うけどなあ、出ないでしょうね。

posted: Micheal (2004/10/10 17:39:09)

どうも。発売日から報告まで、ずいぶん間が空いてしまいましたね。しかしまあ、予想通りというかなんというか。いたって「普通の映画」なみの扱いでございましたです、はい。

posted: とんがりやま (2004/10/20 21:56:09)

 

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