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Who Is Limber Jack?
前回のエントリに続き、Old Timeつながり(?)ということで。さてこの人形は何でしょう?
実はコレ、れっきとした楽器です。Limber Jack と呼ばれるパーカッションの一種。
詳しい解説はオールド・タイム・フィドラー黒川かほるさんのサイト The House of Fiddler :「Other Instruments」を見ていただくのが早いでしょう。また、 The Bluegrass Messengers サイトのこのページでは、"Dancing Dan" "Jack Limberlegs" "Yankee Doodle Dancer" "Clogging Man" "Paddle Puppet" といった様々な別名の紹介とともに、これがフランス起源である可能性も示唆しています。
ごらんの通り木製で、もちろん材質にもよるんですが、意外にカンカンと乾いた大きな音がします。
私はきちんとした演奏方法を習ったことはないですが、この種の楽器は見よう見まねの自己流でもなんとかなったりするものです。ただ、私は左手に棒をもって右手で板の先っぽの方をはじいてましたが、この写真とかこの写真とかこの写真など見ると、どうも私のやり方は間違ってますね。ま、要は音が出りゃいいんですって(爆)。
人形の足をどれくらい板につけるか(つまり左手のコントロール)と、板をはじくタイミングと強さ(右手のコントロール)によって上手く踊ってくれたり、メチャクチャになったり。いまコントロールと書きましたが、出てくる音とリズムを自在に扱おうとするとそれなりにテクニックも必要で、所詮は子供向けのおもちゃかもしれないけれども、とはいえけっこう奥の深い楽器とも言えそう(言い過ぎ? 笑)。
Old Time 方面で使われるだけあって、やっぱりそっち系統の音楽によく似合います。大人数のセッションに持っていっても楽しいですが、たとえばフィドルとの一対一の応酬なんかだと、お互い必死になってハマります。
写真でおわかりのように、両手両足がぶらぶら動くので、演奏中はコイツはずっとダンスを踊りっぱなし。その姿が楽しく、見ていて飽きません。クロッギングはもとより、アイリッシュ・ステップ・ダンスやタップ・ダンス用の音楽で演奏すると、たぶん大ウケします。その意味では、こういう楽器はむしろダンサーの方が喜んでやりたがるんじゃないかな。ちなみに上の写真のも、数年前に来日したアイラ・バーンスタイン Ira Bernatein(タップ/クロッグ/ステップ・ダンサー)の公演会場で売っていたものです。
2004 10 11 [dance around] | permalink Tweet
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comments
厳しい寒さが続きますね。京都の冬はことのほか底冷えがきついといいますがいかがお過ごしですか?
当方所有のリンバー・ジャック達、新しく画像を用意しました。(Nancy の足も回復しています。)ページのアドレスも変わっています。
↓
http://www.asahi-net.or.jp/~zn5k-krkw/instruments/others/others.htm#limber
お暇なときにでもご確認下さいませ。
posted: Kahoru (2005/01/18 20:47:04)
ご無沙汰しております〜。
コメントありがとうございました。本文を修正しておきました。
posted: とんがりやま (2005/01/19 20:31:52)