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Värttinä聴きまくりっ!(5)

 
varttina08
 
●kokko
 7559-79429-2/1996年
 NONESUCH

 
 おおっ! ノンサッチだ! メジャーだ!(笑)これは日本盤も確か出ていたはず。というか、『aitara』以降のヴァルティナのアルバムは、全て日本発売されているのだが。
 レコーディング・メンバーは10人で、他にゲストミュージシャン数名。全11曲中、トラッド・ナンバーをもとにしているのが4曲、他は全てメンバーのオリジナル作品だ。
 ずいぶん円熟味がでてきたと言うか、曲作りもアレンジもすっかりこなれて、落ち着いたサウンドになっている。この聴きやすさはミキシングのせいでもあるかもしれない。<はじめてのヴァルティナ(笑)>にも最適。[07]「Iro」なんてトリッキーな曲もあるし、ハマりやすいんではないかと。
 なお、このアルバムの日本盤が発売された1997年6月に、ヴァルティナは初来日を果たしている(渋谷/クラブクワトロ)。私は行けませんでしたが(泣)。
 
 このアルバムのリリース後、ヴァルティナを作り育て上げてきた最大の功労者、サリ・カーシネンがグループを抜けることになる(実は1994年頃から実質上グループを離れていて、レコーディングの時だけ参加していたらしい)。この時点でサリはギリギリ20代終わり頃だが、すでに故郷カレリアに引っ越し、二人目の子供ができ、地元の音楽学校で民俗音楽を教え、フォーク・フェスティバルの音楽監督もし…と超のつくほど多忙だったようだ。ヴァルティナの方は世界に向けて大きく羽ばたいている真っ最中だが、彼女はビッグ・アーティストとして地球をあちこち飛び回るよりも、故郷に帰って地元の音楽振興の仕事を選んだ。彼女を故郷の伝統音楽の世界へ誘った母親の教えを、ずっと大切に守り続けた人でもあるのだろう。
 
 
Metsanvaki
 
●Metsänväki/Kääpiövieraat
 M.Väki CD1/1996年
 Metsänväki

 
 ここでちょっとカーシネン姉妹およびヴァルティナから離れる。このアルバムのことはよくわからないが(なにしろフィンランド語しか載ってないし)、Metsänväki というのがバンド名だと思う(Forest Folk という意味らしい)。どうやらシベリウス大学の学生たちが作った自主制作盤のようだ。
 いかにも学生バンドらしい(?)荒っぽさと一所懸命さが微笑ましい。ヴァルティナからの影響も非常に大きかったに違いないが、ヴァルティナほど「伝統に根ざした」感はなく、ロックやジャズやポップスなども取り入れながら、自分たちの好きな音楽をのびのび楽しんでいる感じ。まあ、ヴァルティナの場合はカーシネン姉妹の出自である「カレリア」が一方の軸足としてしっかり根を張っているからこそのユニークさでもあるし、そのあたりを真似たってしょうがないのだけれど。
 
 で、なぜこのアルバムを取り上げるかというと、ここでヴォーカルとアコーディオンを担当し、いくつかの楽曲で作詞もしている Susan Aho が、のちにヴァルティナに加入することになるからだ。そう思って聴くせいか、アコだけが飛び抜けて上手い気がする。スーザンはじめ女性陣のヴォーカル曲はいずれもスカッとかっこよく、対する男性ヴォーカルがどれもヘナヘナのヨレヨレ(笑)なのは、もしかしてフィンランドの音楽ってみんなこんな感じなんだろうか。(以下、続きます
 

2005 01 16 [face the music] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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