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Värttinä聴きまくりっ!(9)
【もくじ】
◆Värttinä聴きまくりっ!(1)
◆Värttinä聴きまくりっ!(2)
◆Värttinä聴きまくりっ!(3)
◆Värttinä聴きまくりっ!(4)
◆Värttinä聴きまくりっ!(5)
◆Värttinä聴きまくりっ!(6)
◆Värttinä聴きまくりっ!(7)
◆Värttinä聴きまくりっ!(8)
●Sari Kaasinen & otawa / reissunainen
MIPUCD 19/2001年
MIPU MUSIC
サリ・カーシネン率いる新しいバンド…らしい。し、シルマッカはどーしたっ! まあ弟の Jussi をはじめ、何人かはメンバーがかぶっているのだけれども。
とにかく、ヴァルティナ/シルマッカ/妹マリとのデュオ/ソロ作…とさまざまなスタイルでアルバムを制作してきたサリ・カーシネンの、知るかぎりこれが最新作だ(未確認だけど、童謡集というか子どものためのCDというのも作っているらしい)。
いやあ、何故だかホッとします。アコースティック楽器主体のシンプルなサウンドとメロディ(全てサリの自作)と、相変わらず母性豊かな声。ますます円熟味が出てきたようだ。
●Mielin Kielin Kanteleella (Music From Kantele)
MIPUCD 20/2002年
MIPU MUSIC
ヴァルティナからどんどんずれまくっているが(汗)サリ・カーシネンがらみでもう一枚。MIPU MUSIC というのはサリが夫妻で運営しているレーベルだから、当然ながら彼女はプロデューサーとしても深く関わっている。
このCDは、若きカンテレ奏者を集めたオムニバス盤である。ソロからアンサンブルまで、インストあり歌ものありの自由な演奏が楽しめるのだが、曲の提供やアレンジメントの部分で、サリ・カーシネンは大活躍をしている。自身もカンテレ奏者だし、また大学の先生でもあるから、このCDのプレイヤー達はひょっとすると彼女の教え子なのかもしれない。
こういう、絶対に商業ベースには乗りそうにないアルバムをきちんと制作し続けることができるのは、さすがと言うしかない。
●Markku Lepistö / SILTA
AICD003/2001年
aito records
ああっ、今回はとうとうヴァルティナのオリジナル・アルバムをひとつも出さずに終わってしまうぞ(笑)。
何度も書いているように、ヴァルティナはメンバーチェンジの激しいバンドだ(メンバーの変遷はこちらにかなり詳しく載っている)。U2みたいに結成以来25年もずーっと同じメンツって方が少数派なんだろうが、それにしても、ただでさえ大人数バンドだし、フィンランド人の名前になじみがないしで、私はごく少数の主要メンバー以外はまったく名前を覚えられない。ちなみに2003年の時点で、結成以来のオリジナル・メンバーはマリ・カーシネン Mari Kaasinen とヤンネ・ラッパライネン Janne Lappalainen の二人だけだという。
で、各メンバーは以前挙げたスーザン・アホ Susan Aho のように、ヴァルティナ在籍前後あるいは在籍中でも単独でアルバムを制作していたりする。それらを全て追いかけていくのは、とてもじゃないが私の手に余る。たくさんのフィンランドの実力派ミュージシャンたちが、さまざまなかたちでヴァルティナと関わってきたらしいのだが、すいません、全然知りません…ということで、この一枚をもって代表させてしまいます。
本作の主人公マルッコ・レピストは、ヴァルティナには前作『Ilmatar』から加入しているボタン・アコーディオン奏者だ。全10曲、4曲のトラッド以外は全てオリジナル作品。軽快なバンジョーが<北欧ブルーグラス>してるポルカ [02] やドラマティックな [04] をはじめ、どのトラックもごきげんでかっこいい。ここ1年ほど、私のお気に入りディスクの一枚。
…ということでようやく、あと紹介すべきディスクはヴァルティナのオリジナル盤2枚を残すのみとなった。…な、長かったぁ…ぜえぜえ。(以下、続きます)
2005 01 21 [face the music] | permalink Tweet
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