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世界の国からこんにちは

 

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 いま開催中の「愛・地球博」。弁当持ち込み問題などでも話題ですが、肝心の中身の方も、評判がいいのやら悪いのやら。まあ、だいたい、博覧会名をダジャレでネーミングしている時点で、すでに相当な脱力感があったりするんですけれども。
 博覧会の「大テーマ」そのものは、どうもよくわかりません。そもそも万博の開催自体が資源の無駄遣いじゃぁ、という批判が出るのもやむを得ないでしょうね。ライトアップされた夜景も確かに美しいんですが、「自然の叡智」を謳うならここはやっぱり月明かりだけで運営すべきだったかも。って、危なくってしょーがない(笑)。
 
 それはともかくとして。公式サイトではまったくわからないのが、毎日の細かなイベント。たとえば、その日一日が特定の国の日になる「ナショナル・ディ/スペシャル・ディ」は、「○月○日は○○の日」というのはわかりますが、具体的なイベントの内容やタイムテーブルの事前公表がありません。それは会場に行ってみないとわからないわけで、あらかじめ行動計画が立てにくい。遠くからやってくる人にとって、これはやっぱり不親切でしょう。スケジュールの概要なんて、どんなに遅くとも数日前には決まっていると思うんですけどねぇ。
 
 そのぶん、というのも変ですが、開けてびっくり玉手箱的な「サプライズ」は得られると思います。行き当たりばったりな行動が得意な人には、かえって面白いかも(笑)。
 たとえば、各国のパビリオンの中で、あるいは周辺の特設ミニステージで、それぞれの国から来たミュージシャンやダンサーが熱演してるところもあります。こういうののはしごをしたら、ワールド系音楽が好きな人なら毎日でも通いたい、と思ってしまうでしょう。
 ただ、こういうミニステージにも事前のインフォがないのはやっぱり不親切。会期中ずっと同じ事をやっている訳でもないから、中にはこの日を逃したらもうおしまい、というイベント(出演者)だってあるわけです。あとから「えっ、先週○○が万博に来てたの!? ぎゃー」ということだってあるんですね。ま、そこまで熱心な方なら、マニアが集まる掲示板やメーリングリストなどでの情報収集にぬかりはないかもしれませんが。
 
 以下レポートするのは、たまたま私が行った日に出会ったコンサート。もちろん、これ以外にもたくさんやってました。ナショナル・ディにはその日の主役国以外は何もやらないのかとも思っていたんですが、なんのなんの。というか、これだけいろいろあると、ナショナル・ディの「存在感」って限りなく薄かったりするんですけど(笑)。
 

●グローバル・コモン6(オセアニア/東南アジア) 

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 特設ステージ。グローバル・コモン6の参加各国が、それぞれ30分ずつくらいの演奏やダンスを披露していました(関連記事はこちら)。これ全部観るだけで軽く半日過ぎてしまいます。写真はフィリピンの回。バラエティに富んでいたし、かっこよかった。出演者のアナウンスは何もなかった(はず)。いずれ有名なメンバーなんだろうなあ。
 
 
●EXPOホール(ナショナル・ディ) 
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 この日はアイルランドの日。さすがに出演者の詳細な情報が載ったパンフレットを配布しておりました(出演はBrú Ború。以前、花博にも来ていたんだそうな)。アイルランドの音楽・歌・ダンスを万遍なく紹介する、完成度の高いパッケージ・ショウ(動画がこちらで観られます)。
 
 
●ロシア連邦館(サハの日々)
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 今万博の目玉の「冷凍マンモス」が発掘されたのが、ロシア連邦サハ共和国。ロシア連邦館では、3月26日〜4月2日まで「サハの日々」と題する特集を組んでいて、途中の2日間にはサハから大勢のダンサーとミュージシャンが来日。サハに住む各民族の歌やダンスの公演を行いました。いやあ、これがものすごく充実したステージ。サハといえば口琴(ホムス)が超有名ですが、もちろんそれだけでなく、エスキモーのダンスなどがたっぷり見られたのは嬉しかった。なんだかんだ言って、こういうのに間近に接することができるのは万博ならではでしょうね。
 
 
●ブルガリア館
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 音楽こそ生演奏ではなく録音だったけど、男女のコミカルなダンス・ショウが楽しかった。このときのダンスは、どちらかというと「観光客向けのわかりやすさ」を重視しているように見えましたが、それで正解でしょう。ブルガリアのナショナル・ディには、ひょっとしてコーラスなんかも聴けるのかな? 館内ではCDもいくつか販売してました。
 ダンスはもちろん、それぞれの華やかな衣装にも目を奪われます。

2005 04 01 [face the music] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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