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久しぶりにオーケストラ♪

 
kyoyko 2006年に創立50周年を迎えるという京都市交響楽団(右は公募により決定されたばかりの新しいロゴマーク)の第477回定期演奏会を聴いてきた。
 先日、プラハ交響楽団と姉妹オーケストラ盟約を締結したばかり(ちなみに京都市とプラハ市は、すでに1996年に姉妹都市になっている)ということで、今回はそのプラハ響が京響と共演する。一度にふたつのオーケストラが楽しめるという、ちょっと贅沢なコンサートだった。
 
 
 演奏曲目は以下の通り。

1. 芥川也寸志:交響管絃楽のための音楽(1950年)
2. チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」(1869年/1880年)
=休憩=
3. モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504(1786年)
4. レスピーギ:交響詩「ローマの松」(1924年)
 
1&2 大友直人指揮/京都市交響楽団
3  トマーシュ・ハヌス指揮/プラハ交響楽団
4  大友直人指揮/プラハ響&京響(合同)

 指定された席があまりにも前すぎたのか、前半の二曲はなんだか音が頭上を通り過ぎていくみたいで、聴きながら天井ばかり見上げていた(笑)。1曲目の芥川は、私は初めて聴くんだけど、あー、いかにも「若い日本」だぁって感じがして楽しかった。こういう活力あふれる、明るい未来そのもののような天真爛漫さは、かえって今の方が必要なのかもしれないな、などと思ったり。
 
 演奏会的には、今回の目玉はプラハ響の登場だろう。指揮者が若いというのも関係あったのかどうか、これはとても明朗なモーツァルトだったように思った。なにより、音の一粒ひとつぶがとても澄んでいる。特に木管の美しさにはぞくぞくしましたです。でもって、ビオラからチェロあたりの中低音がしっかり響いているから、聴いていて非常に気持ちがいい。
 このあたりになると、最初に気になっていた「音が頭上を通り過ぎていく」感じから「音がこっちを向いている」感じになってきて、これはオーケストラの違いなのかそれともこちらの耳が慣れただけなのかよくわからないけれど、ともかく音楽にすんなり入っていけるようになったのが嬉しい。
 
 レスピーギはふたつのオーケストラのジョイント。ステージ上には、えーと総勢何名になるんだ、120〜130人くらいだろうか、それだけでも壮観なんだけど、当然演奏の方も迫力たっぷりで、さすがに圧倒された。エンディングちかくのクライマックスには、客席後方からもトランペットが高らかに響き、会場中が祝祭的な空気に包まれていた。
 
 
 京響50周年ということで、今回の定期演奏会からは開演前にロビーで室内楽形式のミニコンサート(今回はビバルディだった)を行うなど、嬉しいサプライズもあって、なんだかトクした気分。やっぱ音楽とビールはナマに限りますなぁ。あぁシアワセ(^o^)。
(2005年6月19日・京都コンサートホールにて)

2005 06 19 [face the music] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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