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積ん読の日々

 

Books0601

 
 昨年末ごろから、闇雲に本を買っている。2005年は夏から秋にかけてそれほど読書欲が湧かなかったので、その反動が一挙に来たのかもしれない。とにかく本屋が新鮮でしょうがない。しばらく文庫や新書棚にも立ち寄っていなかったので、うわあこんな本が出ていたのと驚くこともしばしば。で、そのままレジに直行してしまうのである。
 新刊旧刊一切かまわず、手当たり次第アレも読みたいコレも読まなきゃ症候群に陥ってしまっている。ブログの更新しているヒマなんかねーよ、なのである(してるけど)。もともと本を読むのはそんなに速くないので、あまりたくさん買いすぎてもいつ読めるやら、って感じではあるんだけれども、レジに並んでいるときはそういうことはアタマから飛んでしまっているのよねえ。で、家に帰ってげっそりする、と(笑)。
 
 そのほんの一部を積み上げてみた。ほんとはこの3倍くらいの未読本があって、「買ったからには早く読みなさいよこのノロマッ」「あーらワタシの方が面白いわよん、うっふん」「なによアンタなんか、きー」などと毎晩毎晩セマってくるのである。困った困った。
 
 ということで、…って、ナニが「ということ」なのかよくわからないが、最近買った本を以下、写真上から順に(既に読み終えた本も一部混じってます)。
 
●随筆 本が崩れる
 草森紳一著/文春新書472/2005年10月初版
 ISBN4-16-660472-4
 本書中に何枚か写真が載っているが、なにしろ部屋中どころか家じゅう本だらけ、なのだ。天井まで高々と積み上げられた本の山が、摩天楼の如くそびえている。この山が崩れてきたら、確かに怖い。昨年だったか、本の重みで二階の床が抜けてしまったというニュースがあったと思うが、じっさい、本の重みは冗談ではない。
 まあ、この人のような「玄関開けたら二秒でご本」などという域には、ワタシなんぞは一生かかってもたどりつけない(たどりつきたくないっす)けど、せめて風呂場に通じる廊下には本を積まないようにしようと、深く心に誓いました、ハイ。
 
●寝ながら学べる構造主義
 内田樹著/文春新書251/2002年6月初版
 ISBN4-16-660251-9
 寝ながら読んだ。以上。
 
●身体の中世
 池上俊一著/ちくま学芸文庫/2001年11月初版(オリジナルは1992年刊)
 ISBN4-480-08666-8
 ヨーロッパの中世社会を、当時の人々の身体感覚を手がかり足がかりにして描き出そうという本。特に、ダンスについて詳しく書かれているくだりはアイリッシュ・ダンスの原型が描かれているかのようで、とても興味深く読んだ。
 
●何はさておき
 ナンシー関著/角川文庫/2005年12月初版(オリジナルは2002年刊)
 ISBN4-04-198612-5
 この人が亡くなって、もう3年半がたつんだなあ。早いなあ。これからも、サッカーのワールドカップのたびにこの人の絶筆を思い出すんだろうなあ。
 この本の中では「ねこふんじゃった」の民間伝承を調べた一文が特に面白かった。あの曲って、今でも<ピアノが弾けない人にも弾ける名曲>なのかな。私は弾けませんが。
 
●シネマ今昔問答・望郷篇
 和田誠著/新書館/2005年12月初版
 ISBN4-403-21087-2
●大人の映画館 映画放浪記
 色川武大著/キネマ旬報社/2006年1月初版
 ISBN4-87376-267-7
 映画はまるで観ないクセに映画についての本なら読む、ってのはどうなんだろうな。とはいえ、私が読むのはもっぱら古い古い映画についてのものばかりである。特に、戦前〜戦後すぐぐらいまでのミュージカル・コメディに関する本といえば、上のおふたりと、小林信彦ほかほんの数名くらいしか書き手が思い浮かばない。その色川さんも故人となって久しい。なので、新刊が出たらせっせと買うのだ。ちなみに「映画放浪記」は1989年に出版されていた「色川武大の御家庭映画館」を改題した復刻本なんだそうだ。古い本がこうして新しく読めるのはめでたい。
 
●聴衆の誕生 ポスト・モダン時代の音楽文化
 渡辺裕著/春秋社/1989年初版、2004年新装版
 ISBN4-393-93481-4
 これも<復刊>のひとつになるのかな。「サントリー学芸賞受賞」のオビが付けられていた初版当時はさほど関心がなかったジャンルなんだけど、その後何年もたって、やっぱりあのとき買っておけばよかった、と後悔しつづけていて、ようやく先日、近所の書店で見つけた。ふだんネット通販を利用しないからなにかと不便ではあるんだけど、そのかわり店頭で偶然見つけたときの喜びもまた大きい、と思う。
 
●演じられた近代 <国民>の身体とパフォーマンス
 兵藤裕己著/岩波書店/2005年2月初版
 ISBN4-00-022270-8
 年末年始に身体論関係をほんの少しだけ囓っていたので、その流れで思わず買ってしまった。明治になって、われわれの「身体」は国家によってどう造りかえられたのか、を検証する本…だと思う。まだ読んでない。
 
●バレエの現代
 三浦雅士著/文藝春秋/1995年12月初版
 ISBN4-16-351010-9
 同じく、年末年始のマイ・プチブームの流れで購入。奥付をみると95年の初版のままなんだが、重版されてないのかな。ともあれこの時期の本は、今やもう見つけたときに手に入れておかないと。今年中には読むぞ(爆)。
 
●ひろい世界のかたすみで
 橋本治著/マガジンハウス/2005年10月初版
 ISBN4-8387-1541-2
 一年のうちに、そう何度も来るわけではないけど「橋本治をたっぷり読みたい病」に罹るときがある。そのときのための取り置き。
 
●フォークソングのアメリカ ゆで玉子を産むニワトリ
 ウェルズ恵子著/南雲堂/2004年2月初版
 ISBN4-523-26439-2
 アメリカン・フォークソングについては、これまでミュージシャンや楽器やレコードなど「音楽」方面からの本なら数多く出版されていたが、「詩」の方向から眺めてみる、というのは少なかったように思う。
 
●「アメリカ音楽」の誕生 社会・文化の変容の中で
 奥田恵二著/河出書房新社/2005年9月初版
 ISBN4-309-26852-8
 こちらもアメリカン・ミュージックについての本だが、一冊のなかでフォーク/ポピュラー/ジャズ/クラシックをまとめて扱っているので、全体像を掴むのにはちょうどいいんじゃないかなと思ったので購入。個々のジャンルに特化した本ばかりだと、どうしても視野が狭くなりがちだしね。
 
 
 
 
 …と、たくさんの本が枕元に積み上げられていて、けれどいま布団の中で読みふけっている本は、ずっと以前に買った本の再読三読だったりする。
 
warausengoshi

 
●笑う戦後史
 高坂文雄著/トランスビュー/2002年11月初版
 ISBN4-901510-10-X
 装幀:北村武士
 
 2006年1月6日に80歳で亡くなられた、加藤芳郎さんを偲びつつ。

2006 01 23 [booklearning] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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comments

私も大変な積読者です。片付けても片付けても山脈になってしまいます。
と言ってもそんなに買わないんですけど。
いったい我が家にある本、実際にはどのくらい読んだのかしら。
でも、タイトルを見ているだけで、とっても幸せな気分になりますし、
ものすご~く充実した気分に浸れます。
もしかしたら、私はその瞬間が一番好きかもしれません。

posted: (2006/01/24 23:34:00)

 コメントありがとうございます。
 そうそう、背表紙を眺めているだけでニヤニヤしちゃいますよねえ(^_^)。中身を一ページも読んでなくても、持ってるだけで満足しちゃうって本も多いです。
 うちの本棚はとっくに満杯になってるのですが、持っている本を一冊残らずラックにきれいに並べ、その背表紙を眺めてみたい、というのが夢です。たぶんかなうことのない夢ですが(笑)。本や雑誌はなかなか処分できないんですよねえ。
 逆に、草森さんの部屋のように、本の山脈に埋もれながら寝起きするっていうのにも、ちょっとあこがれてみたりしますが…いやいや、そっちはやはり恐ろしい(笑)

posted: とんがりやま (2006/01/25 19:50:06)

 

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