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がんばれバナナホール
大阪・梅田のライブハウス「バナナホール」が閉店してしまうかもしれない、というニュースが飛び込んできた。
京都新聞2006年2月4日付夕刊に写真入りで記事が掲載されている。同新聞社の電子版にも配信されている[kyoto-np.co.jp](左はスナップショット)が、紙面記事の方が詳しいので要約すると、おおよそ以下のような流れになる。
- バナナホールは1981年12月にオープン。
- 年間約6万人が訪れ、大阪・キタの名物ライブハウスに。
- ところが、親会社(貸しビル会社)が多額の不良債権を抱えて店を外資系投資ファンドに売却(2004年12月)。競売に掛けられそうになる。
- バナナホールの高木社長が知人のIT系企業の社長に相談、店を購入してもらう。同店は家賃を支払って経営を続けてきた。
- しかし、IT企業側が老朽化を理由に、建て替えて別のライブハウスをつくる姿勢を見せる。
- 高木社長は店の買い戻し資金の融資を銀行に申し込む。結果は2月中に出るとのこと。
- ただ、融資が受けられたとしても、すでに新店舗の準備を始めているIT企業側との交渉は決裂する可能性が高い。
高木社長は「存続の可能性は三割程度。一人の客としての視点で楽しんできた。何とか存続に向けて頑張りたい」と話している。(京都新聞2006年2月4日夕刊・10面)
うーん。投資ファンドやIT企業が登場するあたり、今の日本の世相を反映しているなあ。ふだんライブハウスで音楽を楽しんでいる分には、そういうことって関係なさそう、とか思ってしまうのだけど、音楽文化を発信するのも享受するのも、やはり社会活動の一環なんですねえ。
バナナホールは好きなライブハウスのひとつで、このブログにも同ホールでの公演の感想文をいくつも書いてきた(右の検索窓から「バナナホール」で検索してみてください)し、ブログを始める以前からでもよく通ってきた。建物はたしかに老朽化しているかもしれないが、音響を含め雰囲気のいいライブハウスなので、なんとか良い方向で解決して欲しいと願わずにはいられない。
バナナホールの公式サイトはこちら[bananahall.co.jp]。BBSには、すでに記事を知ったファンから応援メッセージも書き込まれている。
【2006年3月29日正午追記】
バナナホールのオフィシャルサイトには未だアナウンスがないものの、4月9日の公演を最後に休業、移転先は未定だがバナナホールの名前を残し再開をめざすもよう。
2006 02 04 [face the music] | permalink
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