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市川捷護さんのサイトがすごい!

 
 当ウェブログを開設して間もない2003年12月18日に、『ジプシーの来た道』という一冊の本の感想文をアップしました(記事はこちら)。
 ウラ話めきますが、実はこの記事をアップして間もない頃に、なんと著者ご本人からメールをいただきまして、飛び上がらんばかりにびっくりしたことがあります。
 もちろん私は著者と面識などあるはずもなく、ただの一ファンにすぎません。著者はたまたまネットをうろうろされている時に拙記事をご覧になったのだとか。
 2003年暮れというとココログがスタートしたばかりで、ごく早い時期からのMovable Type使いは別として、一般的にウェブログが本格的かつ急速に広まるのはその翌年からだったと記憶しています。私自身まだウェブログなどよくわかってない頃で、単に更新がラクそうだから飛びついたクチなんですが、そんな始めたばかりの私のようなブログにもいきなりこういうレスポンスが返ってきたことには正直驚きました。このときの衝撃が、それ以降現在にいたるまで細々ながらもエントリを書き続けていられるモチベーションのひとつになっていることは間違いありません。
 
 その市川捷護さんが、新しくウェブサイトを開設されました。広く伝統芸能に関心のある方には非常に有益なサイトです。
 
 ジプシーのうたを求めて─Gypsy trails─
2009年9月5日追記:URLが変更になりました。新しいサイトはこちら

 

このホームページはインド、アルメニア、マケドニア、トルコそして日本列島の各地域を巡ってきた私が「非定住・漂泊・放浪と芸能」そしてジプシー(ロマ)の出自と拡散についての仮説も交えたフィールド・ノートである。

 
Gypsy_no_kita_michi ご覧いただければおわかりの通り、このサイトは、著者の長年にわたるフィールド・ワークをふんだんに盛り込んだ、たいへん質の高い内容です。記事のいくつかは前述の感想文の対象ともなった『ジプシーの来た道 原郷のインド・アルメニア』(白水社、2003年4月刊、ISBN4-560-04963-7、装丁/松吉太郎)の内容とも重なりますが、本では触れておられない記述も多く、あわせて読むとより一層理解が深まります。
 
 なにより、インターネットの利点を生かしたコンテンツが豊富なのが嬉しいです。豊富な写真もさりながら、ビデオオーディオのページは感涙ものです。
 
Gypsytrails 市川さんのフィールドワークのうち、一般にも手に入れやすく市販されているCDには『ジプシーのうたを求めて〜沙漠に生きる漂白の芸人たち』(ビクター エンタテインメント、2002年4月発売、VICG60494)がありますが、こちらはインド・ラージャスターン州に限られています。対するサイトの方はインドだけでなくアルメニア、マケドニア、トルコまで含まれていますし、演奏やうたやダンスの映像が観られるのも非常に貴重です。
 どのプログラムも短い断片なんですが、さすがに熟練のプロの手によって収録されているだけあってどれもとても綺麗で、その魅力は存分に伝わってきます。なにより、ゆくゆくはこれらの音源や映像のフル・バージョンがパッケージソフトとして市販されるかもしれないと思うと、それだけでわくわくしてきます。ビクターさーん、ぜひよろしくお願いしますぅ〜。
 
 …などと書きながら、私もまだこのサイトの全体像を掴むところまでいってません。テキストだけでも膨大な量がありますし、一枚一枚の写真もじっくり眺めたいしで、これから時間をかけてゆっくり楽しませていただこうかと思っているところです。
 

2006 12 09 [booklearning] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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comments

さっそくリンク先を見てみましたが、ちょっとすごい内容ですね。
じっくり見てみたいと思います。
これだけの密度の濃い内容を、ネット上で読むことができるというのは、ちょっと驚きです。

posted: dunkel (2006/12/09 19:59:41)

 コメントありがとうございます。おっしゃる通り、これだけ充実したサイトもそうそうないですよね。ありがたいことです。
 「プロフィール」ページによりますと、CD化企画が進行中だそうで、今からとても楽しみです。

posted: とんがりやま (2006/12/10 16:40:30)

 

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