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Medalist On Ice 2006

 

Moi

 
●〜BIG presents〜 All Japan メダリスト・オン・アイス 2006
 「フィギュアスケート・チームJAPAN」壮行エキシビジョン
 なみはやドーム アイススケートメインリンク
 2006年12月30日(土)昼公演/13:00〜 夜公演/18:30〜
 
【公式プログラム】
発行:ALL JAPAN メダリスト・オン・アイス 2006実行委員会
デザイン:記載なし 
 
 2006年の大晦日、夜9時からフジテレビ系で全国放送もされたエキシビジョン公演に行ってきました。オンエアも観ましたが、あそこまで浅田真央選手に密着しなくても。これだから民放テレビはまったくもぉ。
 放送は2時間枠でしたが、CMやらインタビューやらで、選手の演技だけをピックアップすると1時間強ってとこでしょうか。実際の公演は途中休憩も含めて3時間ほど、実質2時間ちょっとかな。編集の都合上なんでしょうけどほんの少ししか映らなかった選手もいて、ちょっと可哀想な気も。
 
 このエキシビジョンは、直前まで行われていた全日本選手権で好成績を残し、2007年の世界フィギュア/四大陸フィギュア/世界ジュニア/世界シンクロの4大会の出場権を得た選手・チームが出演する壮行会です。私は夏の、まだ今シーズンに入る前の7月に行われたエキシビジョン《Dreams on Ice 2006》も観たんですが(そのときの感想はこちら)、あきらかに選手の身体は絞られていましたし、動きもかなり違うものでした。ただし激しい競技会が終わった直後でもあるので、みなさん少々お疲れ気味かな、とは思いましたが。
 
 その7月のショーではじめて観ていっぺんにファンになってしまった武田奈也さんは、今回も実に良かったですねぇ。この人はとにかく笑顔がステキで、他の選手と違って本当にダンスしているって感じ。もう踊るのが心底大好きっていうのが全身から伝わってきます。こちらまで思わず嬉しくなってしまうようなそんなダンスで、スケーティング技術云々(ジャンプのうちいくつかが苦手っぽいし、ステップも手荒な感じ)以前に、登場した瞬間から観客の心をぎゅっとつかんでしまうような、明るい魅力に満ちています。テレビでもカットされずにまるまる放送してくれたのは嬉しいかぎり。
 男子では——こちらはダイジェスト放映のみでしたが——神崎範之さん(現役の京大院生でもあります)の『冬のソナタ』が会場を大いに湧かせていましたが、ダイナミックでスケールの大きさを感じさせた町田樹さん(まだ高校2年生だ! 若い!)もかなり印象に残りました。このお二人は夏のショーには出ていなかったので、私にとっては全くの初見。ぜひ世界ジュニア選手権で良い成績を残してほしいものです。
 
 シンクロチームの演技は放送されてましたっけ? 過去12年連続日本一の東京女子体育大学クラブが出てくるものと思っていて、プログラムにもその予定で写真が掲載されていたんですが、今回は神宮アイスメッセンジャーズが悲願の初優勝を勝ち取り、晴れてメダリスト・オン・アイスにも登場。プログラムには急遽作られたカラーコピーが挟んでありました。普段テレビではなかなか大きく取り上げてもらえない種目ですけど、こういう人たちにこそもっとスポットを当ててもらいたかったなぁ。
 で、浅田選手をはじめマスコミがしょっちゅう追いかけてるスター選手たちですが、みなさんやっぱり華があります。安藤美姫さんは前日の大会で負傷してお休み(オープニングとエンディングには出てましたが)、織田信成さんはちょっとお疲れかな(最初のジャンプの高さには度肝を抜かされました)、中野友加里さんや浅田真央さんはあまり無理してない様子(そりゃそうでしょ)、村主章枝さんと恩田美栄さんもちょっと重かったように感じました。そんな中、この日の最大のハイライトはなんと言っても高橋大輔さんでしょう。上位選手にはアンコールがあるんですが、みなさんアンコールは手短にあっさり終わらせるところを、高橋さんだけは結局最後までやりきってしまいました。立て続けにプログラムを二つ、それもジャンプでコケるとかステップが乱れるとかの大きなミスが全くないスケート。さらに特筆すべきは、あとのアンコールの方が、それも後半に行くに従って凄みと迫力がどんどん増していくという信じられない演技で、もう圧巻でした。会場全体が息を呑む、というのはああいうことを言うんでしょう。そのへんの空気感はテレビ画面からでも十二分に伝わっていたかと思います。いやはや、あれが目の前で観られただけでもチケット代の価値はありました。
 
 ゲストに予定されていたペアの井上=ボルドウィン組がケガのため欠場だったのは残念。同じくゲストの本田武史さんは(ジャンプはほとんど失敗だったものの)実に丁寧なスケートでした。大トリをつとめた荒川静香さんは言わずもがな、2006年を一世風靡した『誰も寝てはならぬ』とレイバック・イナバウアーをすぐ目の前で観ることができて、たいへん贅沢な一年の締めくくりでありました。眼福眼福。
 そういえば、上位選手の演技は京都市交響楽団+アルファによるフル・オーケストラの生演奏なんで(指揮:金聖響、コンサートマスター:豊嶋泰嗣、ソプラニスタ:岡本知高)、さらに贅沢の極み…の筈なんですが、スピーカーから流れる音声だけ聴くと録音とあまり違いがわからなかったかも(^_^;)。ついでながら浅田真央選手のときの『カルメン』、ヴァイオリンソロはちょっと変だった気が。チューニングがおかしかったのかなぁ。
 
 
 男子/女子シングル部門に限れば、日本のフィギュアスケートが現在世界トップクラスに位置しているのはまぎれもない事実でしょう。これから開かれる世界大会でも、色こそわかりませんがメダルの獲得は当然視されています。日本人ペアの選手が出てこないのは寂しい気もしますし(『銀のロマンティック…わはは』はだから今なお新しいんですね)、私の一番好きな種目であるアイスダンスももっと層が厚くなって欲しいものですが、あれもこれもでは高望みが過ぎるかもしれません。ともあれ、3月に東京で開催される世界選手権を頂点としてマスメディアの煽りもさらにヒートアップしそうですし、そのぶん選手へのプレッシャーも相当なものになりそうですが、それぞれベスト・コンディションで迎えてもらいたいと願っています。
 
 2006年は、長年の念願かなってフィギュアスケートのショーを2回もナマで観ることができましたが、次は真剣勝負の試合も一度は観てみたいなあ。うーん、ますます贅沢になってきてますね(笑)。困ったもんだ。

2007 01 03 [dance around] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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