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乙女な羽子板
いつぞや「ものもちのいい家」ということを書きましたが、このお正月、その実力のほど(笑)がまたもや証明されました。左の写真は、私の姉が子供のころ遊んでいた羽子板であります(クリックすると拡大写真がポップアップします)。
正確な年代は不明だけど、おそらく昭和40年代のものではないかと思われ。保存状態が良く、ほとんど新品のように見えるあたりがオソロシイ。まったくなんつー家だ。ひょっとしてどこかにタイムカプセルでも埋まってるんじゃなかろうか。
この羽子板、幅は天辺のいちばん長いところで約11センチ、長さは柄の部分まで含めて38.5センチ程度。わりと小振りです。厚さ8ミリ程度の軽い板(合板ではない)の片面にフェルト地が貼られていて、写真のようないかにも少女マンガちっくな(里中満智子あたりの絵に似ているような気も)キャラクターが印刷(シルクスクリーン印刷なのかな)されてます。髪飾りと着物のオビ部分に金のラメ(?)が使われていて、鹿の子絞りみたいでたいへんきらびやかでよろしい。
左が「ふじむすめ」、右の少女は「やえがき」となっております。藤娘っつーたら歌舞伎なんかでおなじみですが、Wikipediaによりますとそのルーツは大津絵なんだそうな。なるほど、元祖も漫画/略画系のキャラなんですね。
八重垣の方は『本朝廿四考』の登場人物なんでしょうか。このあたりはほとんど知識がないんで、よくわかりませんが。
しかしまぁ、こういう絵柄だったらいま復刻版を作ってもそこそこ売れるんじゃないんですかね。いえ、現役の子供向けではなく、そのむかし子供だったおばさま向けに。昭和ノスタルジー路線はまだ当分のあいだショーバイになりそうですしねぇ…などと、ぜんぜん乙女ちっくじゃない夢想をしてみる初春なのでありました(^_^;)。
2007 01 05 [living in tradition] | permalink
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