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スミソニアン詣で—博物館(2)
航空宇宙博物館と並び科学系の大きなミュージアムが国立自然史博物館 National Museum of Natural History。こちらも細かく見て回るときりがないので、ポイントを絞ることにします。

入ってすぐに大きな

でけー。場内は暗いだろうと思ってカメラには明るい標準レンズを着けて行ったんですが、お、収まりきらない ^^;

広角レンズに替えて見上げてみる。突然崩れ落ちてきたらどうしよう(笑)。

こちらは海の中関係の展示。ウミガメやらサメやらワニやら。

中二階壁面に埋め込まれていた骨格標本。

場内にはいくつもこういうジオラマがあって、恐竜時代の雰囲気を再現しています。うーん、まさしく“ジュラシック・パーク”。そういやグッズ売り場には琥珀に包まれた昆虫のキーホルダーなんかも売ってましたが、ほんとにアレからDNA採って恐竜の復元とかできるんでしょうか??

すいません、恐竜は(恐竜も、ですね)わたくし全く無知なので、このエントリはずっと無口です(^^;)。会場でも、ただひたすら口を開けてぽかーんと見とれてました。
SHINOblog:悲しき自然史博物館によりますと、古生物学研究も日進月歩なので、こういう博物館で常に最新情報を提示するのも難しいそう。言われてみると、ジオラマなんかもう十年くらい放置している雰囲気で、最新の研究成果から見直すと訂正しなきゃなんないディテールもたくさんあるんでしょうねえ。
でもまあ、このでかさを楽しむだけでも価値はあるんじゃないかと。無学は無学なりに、それなりに楽しんで見物していたのでありました。
わたしが訪れたときには授業の一環で見学に来ている子供たちも多かったんですが(制服がTシャツ?)、みな好き勝手にそこらを走り回っておりました。おいおい、キミタチはちゃんと見とかなきゃダメでしょうが(笑)。
別の入り口(
前回のエントリでもちょこっと触れましたが、ここにも月の石があります。航空宇宙博物館のはアポロ計画がメインの話でその収穫としての月の石、こちらは地球という惑星の成り立ち(というか主成分)という話の一環として、じゃあ他の惑星や衛星の岩はどうなってるの? 地球との差異は? という流れで、要するに切り口が違うんですね。

後述しますが、2階のこのコーナーの目玉は「世界最大のブルー・ダイヤ」ホープ・ダイアモンドの展示です。なのでそこへ行くまでの展示物はみなさんほとんど素通りで、おかげでゆったり見ることができるのでした。宇宙関係がお好きな向きは、航空宇宙博物館見学のあとはぜひこちらにもどうぞ。
地球上に落ちてきた隕石の数々もごろごろ。このへんは自由に触れるようになってます。

なかなか不気味でヨイです。
このあたりは地味な展示が続くんですが、後半は徐々にカラフルになってきます。そう、ここから探鉱現場の再現模型をはさみ、以降は水晶やら宝石の原石がいっぱい出てくるんですね(隕石などと同じく、直接触れる原石も多い)。原石→切り出し→加工された宝石→世界最大127カラットのポルトガル・ダイアモンド、世界最大138.7カラットのロッサー・リーブス・ルビー、世界最大330カラットのブルー・サファイア(えーい、なんでもかんでも世界最大かよっ)、さらにはマリー・アントワネットが持っていたというイヤリングやらナポレオンが妻に贈ったネックレスやティアラやらといった、由緒いわくのある宝飾品が続いて、いよいよ大トリにはホープ・ダイヤが控えているという流れ。展示のしかた(というかストーリーのつくりかた)が実にうまいなあ。「世界最大」ばかりにはげっぷも出てきますけど(笑)。

でもって、前半はスムーズだった人の流れが、このへんから急に滞るようになってきます(笑)。あはは、わかりやすい。
そしていよいよブルー・ダイアモンド。こいつだけは別格扱いです。


このブルー・ダイアモンドは45.52カラットなんですってよ奥さん! しかし、こんなもの身につけてたら重くって肩が凝ってしょうがないと思うんですがねぇ。オシャレも体力勝負ですなあ。
キラキラも悪くはないけど、わたしゃ隕石の方にときめくかな。触れるし。
2007 05 09 [wayfaring stranger] | permalink
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comments
うおおお!待ってましたっ!!!
一番最初の写真、マンモスじゃなくてアフリカ象じゃないかな?
マンモスは体中に剛毛が生えているのです~。
うんうん!こちらのT.REXはちゃんと前傾姿勢で立ってますね~。
龍脚類の大型恐竜たちも首と尾を平衡に保った吊り橋構造で立ってるし、
さっすがスミソニアン、ジオラマ系はおいといて(笑)
骨格標本に関してはもう完璧と言って良いでしょう!!(私は何様?)
現在の動物でも、例えばオランウータンなんかは
成体のほとんどが、何度か木から墜ちて大けがをするそうです。
そしてもちろん恐竜たちも生前にけっこう激しい怪我をしていて、
日本で展示されてる骨格標本なんかも良くみると
肋骨や頭蓋骨が妙な形に曲がっていて
自然治癒した証拠のコブができてたりするんですよね。
写真を見る限り、ここの骨格標本たちはみんな綺麗な骨を持ってるんで
後から整形したのか、実際に怪我ひとつしないで天寿をまっとうした恐竜たちなのか・・・。
で、隕石で思い出したんですが、
私は鉱物もけっこう好きで(笑)、そんなに詳しい訳ではないんですけど
いくつか石(宝石じゃないですよ)を持ってるんです。
先日、行きつけ(汗)のお店に行ったら、直径5センチくらいの隕石を売ってたの。
値札を見てアッサリ諦めましたよ、3万円だって・・・・。
この隕石たちはいったいいくらいくらいするんだろう(だんだん物欲丸出しになってきました)。
私も宝石より隕石の方がほしいなあ(笑)。
posted: しのぶ (2007/05/09 0:33:11)
あ、いっこ忘れてました(爆)。
>>ほんとにアレからDNA採って恐竜の復元とかできるんでしょうか??
DNAってものすごーく繊細で、たった1つの要素が欠落しただけで
もうクローンは作れないんだそうです。
それに、タンパク質というのは、基本的に数百万年ほどしか存在しないので
数千万年も前の100%欠陥のないDNAを採取するのは、現在の技術では
まず不可能だって言われてますね。
だけど、つい先日、ティラノサウルスの骨からタンパク質を抽出するのに成功しているので
もしかしたらもしかするかも知れませんね~。
これは私個人の考えなんですが、恐竜を現代に復元できた場合でも、
彼らの時代と現代とでは、地球の重力や大気成分もだいぶ違っているので
産まれたとたんに死んでしまうのでは、とも思っています。
posted: しのぶ (2007/05/09 1:10:05)
アメリカ本土へ行ったことがなく、行きたいなあと思う場所もなかったのですが、ここはいいですねえ。
隕石なんか見たりさわったりするのは結構おもしろい。
僕も宝石より隕石派なので、宝石の価値というのがさっぱりわかりません。値段を見てオーッと思うけど、その価値を付けたことに対する驚きであって、モノの価値には驚いてない。
なので、宝石をプレゼントするということもできません。価値がわからんのにとてもじゃないが買えないし、あの指輪屋(?)の雰囲気は好きじゃない。
ダイヤモンドよりも隕石をもらったほうが僕はうれしいけど、そういう奇特な女子はいないよなあ。
しかし、上のコメントのしのぶさんという人は何者ですか。解説がすごいし、わかりやすい。
これから、しのぶ先生と呼ばせてもらおう。
posted: dunkel (2007/05/10 8:27:25)
>しのぶさん
すいませんねぇ、お待たせしてしまいまして。帰国以降バタバタです(ToT)。
マンモス…うぎゃぁああああ、なに寝ぼけとんねん、て感じですね(大汗)。ご指摘ありがとうございました。訂正いたしました。
>骨格標本に関してはもう完璧と言って良いでしょう!!
おお、お墨付きを得られましたか! 良かったねぇ、スミソニアン君(ん?)
自然史博物館のショップでも石やミニ化石は売ってましたが、隕石はさすがに売ってなかったかな? でもわたしは触ってきただけでも充分満足しました(それにくらべて月の石は…・笑)
恐竜は現代では生きられない、というのはなんとなく納得です。おそらく古生代植物も同じかもしれませんが。少なくとも。排気ガスの充満する都会じゃあ絶対無理でしょうねえ…
…そういえば、ワシントンは至る所にスタバもありますよぉ(と、さらに煽ってみるテスト)
>dunkelさん
わたしも本土は今回が初めてです。ワタクシどちらかというとヨーロッパ好きなんですけど、スミソニアンはココにしかないですしねぇ。
日本とちがって、こういう施設のほとんどが入館無料というのは本当にすばらしいです。もちろん各館には寄付ボックスも設置してあるので、活動を支援したい人は惜しみなくドルを投げ込めます。いくらぐらいが相場なのかなー、と観察してたら10ドル札20ドル札が多かったような…って、ひょっとしてアレは見せ金だったのかもしれませんが(笑)
posted: とんがりやま (2007/05/10 20:53:06)