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火事だっ!
こちらはかなり暑いです。湿度は低めなのかな? 京都の蒸し暑さを知っている身にとっては、汗はさほどかかないかわりにやたらにのどが渇きます。ミネラルウォーターのペットボトルは手放せません。
それにしても首都です。警官の姿はどこでも見かけるし、サイレンを鳴らして走り去るパトカーもやたらに多い。物騒な街だとはおもわないけど、ま、いろいろあるんでしょうな。
前回書いたように、宿泊しているホテルは旧市街(という言い方でいいのかな)で、ワシントンでかなり発達していると言われているメトロ(地下鉄)が通っていません。そのぶんバスがかなり頻繁に通っています。
最寄りの地下鉄駅からでも歩けないこともないんですが。南側のポトマック川から北のワシントン大聖堂までずっとだらだらとした坂で、下る方は快適なんですが登りはちとだるい。
その日の夕方、わたしは宿へ向かう登り坂をてくてく歩いておりました。本やCDをたくさん買って荷物が重い。バスに乗るか、あるいはタクシーを使えよという感じなんですが、まあ町歩きも楽しいし…と思ってたら、なにやら前方が騒然としています。どうも道路が封鎖されてるっぽい。なんだなんだとさらに歩いていくと、どうやら火事らしい。
うへえ、宿はこの先なんだけどなあ。
クルマはみな誘導されて他の道へと。もしバスかタクシーに乗ってたら、ワタシちと混乱してたかもしれません。このときばかりは徒歩でよかったのかも。
歩行者の通行制限はなさげなのでそのまままっすぐ歩きます。テレビ局のレポーターや取材クルーも何人かいて、うーん、けっこうこれは大きな火事のようです。
気がつけば辺り一面にこげ臭い匂いがただよってます。なおも消火活動が続いてましたが、火災のピークは過ぎているみたい。とはいえ、消防車やパトカーがまだまだやってきます。
消火活動中の消防車なんて日本でもあまり見かけないぞ。不謹慎かと思いつつ、思わずカメラを向けてしまいました。上の写真ではわかりにくいですが、画面右端に放水している様子が写っています。
火災現場は公立図書館です。改装中なのか完全閉館なのかは知りませんが、とりあえず現在は使われていない建物のようです。死傷者が出たのかどうかもわかりませんが、少なくとも利用者でごった返していたという状況ではないでしょうから、そこだけは不幸中の幸いかもしれません。蔵書はどうなのかな。すでに別のところに移動済みだったらいいんだけど。
実を申しますと、わたしはこの場所に前日ふらっと立ち寄っていたんです。上の写真でおわかりのように、ここはほんの少し小高くなってる場所なんですが、そこへ上るまでの小道にチューリップやツツジなどの花がいっぱい植えられていて、あまりに綺麗だったので思わず寄ってみたというわけ。
小さいながらきちんと手入れされた花壇もあって、休憩するのにもぴったり。前日来たときは夕方遅めだったので、明くる日以降にぜひ花の写真を撮りたいなと思っていたのに…。この様子じゃあ、もう立ち入りできないだろうなあ(T_T)。
かろうじて一枚だけカメラに収めていた、火事の前日の写真。残念ながらここには花壇は写ってません。
この写真の裏側というか背中がわに図書館が建っていました。原因が不審火なのか、それとも工事中の事故だったのか、今のところそのあたりもよくわかりません。明日の朝刊に出るかな?
2007 05 01 [wayfaring stranger] | permalink Tweet