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雪だるまウォッチング

2008年2月9日、近畿地方に十数年ぶりという大雪が降りました。
いやほんと、一日中しんしんと雪が降り続いてましたねえ。びっくりしました。
京都市内や大阪市内の積雪はそうとう久しぶりで、まあ土曜日だったから少しはましだったのかな。平日だったらもっと混乱していたかもしれません。なにせ普段は雪なんてほとんど縁のない地域ですからね。

ところで、そんな「めったにない雪」を目の前にすると、人はどうするか。そうです。「とりあえず雪だるまをつくる」というのが、もっとも正しい反応なのであります。雪が「非日常」な地域だからこそ、たまの積雪にはここぞとばかりにみなさん雪だるまを作ってしまうんですね。ひょっとするとこの日の近畿地方は、雪だるま人口比率が飛び抜けて多かったかもしれません。
…というわけで、あくる10日にちょっくら近所を散歩してみました。
* * *

雪だるまを観るなら住宅街へ、というのがひとつの黄金パターンでありますね。もういたるところに雪だるま。クリスマス電飾はやらなくても雪だるまなら作るのであります。まあ、元手がかからないしね。とはいえ、バケツの帽子に両手に手袋という、絵に描いたような雪だるまもちゃんとありました。

かと思えばこういうサングラスも。ちょい悪だるま?

こちらはファミリータイプ。一家4人と、あと小さいのはペットなのかしらん。

律儀に葉っぱを使って顔をつくるあたりに、めったにない大雪への浮かれ気分がよくあらわれてますね。

こちらは小道具を使わず、あくまで雪だけで勝負してます。天然素材100%のナチュラル製法。

せっかくの雪ですが、お昼前にはもう溶けかけております。しょんぼり。
* * *
住宅街の雪だるまは、どちらかというと小ぶりなのが多い気がします。玄関前にちょこっと飾る程度なので、どうしてもそうなってしまうのでしょう。
ならば公園ならどうか。それも、なるべく広い公園がいいな。
…というので、電車に乗って1時間半、大阪城公園に行ってみました。

これは比較的小さめですが、じっと見つめているとなんかのキャラクターに似ている気が…。あ、キ○ィちゃん?

これはデカイです。これもなにかのキャラかなあ。わたしはなんとなくひこ○ゃんを連想してしまいましたが。

前衛系。というかただ雪のカタマリを積み上げただけのような気も。

前衛系その2。肩車、なんでしょうか。

頭の一本ツノがかわいいぞ。

こちらも溶けかけ。強いて言うなら《もののけ姫》に出てきたコダマに似てるかも。

擬態系、別名カメレオンタイプ(って、いま名付けた)。雪が少ないことを逆手にとった、砂利まみれの雪だるま。あやうく気づかずに通り過ぎるところでした。

孤高の人。それにしてもいい天気なのでどんどん雪が解けていってます。

なんとなく取り残された感もでてます。雪だるまってのはまわりに雪がないとけっこうマヌケですな。

公園の片隅にぽつんと残された雪だるま。土のつき具合がいいさびれっぷりです。「お地蔵さん」みたいに、ずっと昔からここに立っていたかのよう。
* * *

雪だるまっていうのはせいぜい半日の命で、その儚さがいいんでしょうね。なかにはできて数時間もたたないうちにバランスを崩して解体してしまうのもありますが。バケツや軍手など小道具に凝ったものほど、壊れたときの哀しさもまたひとしお…。とりあえず濡れた軍手はちゃんと干しておいてくださいね。
2008 02 11 [living in tradition] | permalink
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