« THE TEMPLE BAR、移転再オープン! | 最新記事 | [exhibition]:Bruno Munari »
Riverdance Final!
いやあ、なんともうらやましい。『リバーダンス JAPAN TOUR 2008』東京公演最終日のことであります。
Riverdance は今回のツアーが最後の日本公演ということなんですが、日本でRiverdanceを語るときに絶対はずせないウェブサイトがあります。その名は Air。管理人の moriy さんは、このショウが日本へやって来るよりも前からファンサイトを立ち上げ、その魅力を語り続けてきました。わたしを含む同好の士もすぐに多く集まり、やがて、リバーダンスおよびその周辺のアイリッシュ・ダンス・ショウに関する情報量としてはおそらく世界でも有数のレベルにまで達してしまいました。インターネットの凄さと面白さを、わたしはこのサイトを通じて何度も実感したものです(そういえば、weblog というシステムを知ったのも Air でした。このサイトが Movable type を導入したのは日本でもかなり早い時期だったはず)。
その moriy さんにとっても、今回の JAPAN TOUR はいろんな意味で集大成だったんじゃなかろうかと思うんですね。今日に至るまでの約10年間を思い出すと、いち読者にすぎないわたしでさえもがなんだか感慨深いものがあります。
moriy さんは年明け早々に朝日新聞掲載の広告文を書き(ウエブ掲載版はこちら)、3月には Riverdance の先乗りプロモーション部隊(Flying Squad と言います)へのインタビューを行い、その間にめちゃくちゃ精巧なドール制作をプロデュース、そして東京公演期間中には赤坂ダブリナーズで、出演キャスト総登場のイベントを開催。まさに八面六臂の大活躍ぶりで、たぶん本職のプロモーターより数倍働いてるんじゃないか(^^;)って感じです。しかもどれも無報酬というか持ち出しだし(たぶん)。
その moriy さんが東京公演最終日終了直後に「行くぞ大阪最終日!」と雄叫びを上げたのにはびっくり。これまで、たぶん moriy さんは東京公演以外の地方公演には一度も足を向けていないはず。よほど東京の楽日がすばらしかったということなんでしょう。きっと鳥肌たちまくり・アドレナリンでまくりのフィナーレだったんだろうなあ。で、エントリ冒頭の感想に戻るわけです。いやあ、なんともうらやましい。
実は今回のツアー、東京公演にはわたしも一日だけ行ってます。始まって最初の週末、5月24日(土)のことでした(そのときのわたしの感想文も Air に掲載していただいてます)。Air サイトの古くからの常連さんたちと顔を合わせるのも久しぶりで、なんだか気分はすっかり同窓会なんでした。
東京公演を終えた Riverdance は、このあと名古屋、新潟、富山、福岡、倉敷と廻って、7月8日〜13日の大阪・フェスティバルホールが大ラス。泣いても笑っても、もう日本で Riverdance を観られる機会はこれがホントに最後(ホントか??)なんですね。それに、フェスティバルホール自体もこのあといったん閉館し改築しちゃうので、あの名ホールを味わえるのももう残りあとわずか。Riverdance 大阪公演は、過去に大阪城ホールでやったこともありますが、やはり初来日の時にも使われたフェスティバルホールがいちばん良く似合うと思います。
できるものなら名古屋や倉敷にも行ってみたかったんですが、時間的な都合がどうしてもつかないので、大阪公演がわたし自身にとっても「来日リバーダンス」の集大成になりそうです。4週間もやっていた東京とちがって、大阪はわずか6日間8公演のみ。期間は短いですが、そのぶん密度を高くして、というかテンションあげあげで楽しみたいものであります。
というわけで、moriy さんのこの記事にトラックバァァック!
東京組のみなさん、大阪で待ってますぜ(^_-)☆
2008 06 16 [dance around] | permalink Tweet
「dance around」カテゴリの記事
- トリニティ・アイリッシュ・ダンス2018日本ツアー(2018.06.17)
- 【Ballet】眠れる森の美女(2018.05.13)
- 薄井憲二さんのバレエ・コレクション!(2018.04.08)
- DUNAS(2018.04.07)
- 55年目のThe Chieftains(2017.11.25)
comments
そういえば、わたしも東京初日に駆けつけたんでしたっけ。興奮さめやらぬまま、ニフティサーブの今はなき「ダンシング・パブ」に感想を書きつけたのが昨日のことのような。諸般の事情で大阪公演は行けそうにないのが無念・・・。
みなさんで盛り上げてくださーい!
(新生フェスティバルホールのこけら落とし公演にぜひ・・・無理か?)
posted: 熊谷 (2008/06/17 23:55:14)
おお、なつかしのダンシング・パブ! 確か「FWBEAT」でしたっけ。そうそう、あそこでもずいぶん盛り上がりましたよねぇ(遠い目)。パソコンのどこかに過去ログが残ってるかもしれないので、当時の熊谷さんの書き込み、いつか発掘してみたいものです(笑)。
posted: とんがりやま (2008/06/18 0:10:48)
じーん、と来ますね。
いえ、東京最終は行けませんでしたけれども。
Airはミーハー大歓迎のスタンスでインタビューとか渋いところもキメて来るんですよね。
間口も奥行きも広いのがイイでんすわな。
困った時には物知りな御隠居様が色々教えてくれますし。
まあ、私は大阪も行けませんケド・・・最後の盛り上がり期待してます!
ホール壊さない程度に、あれ、壊しても良いのか?
posted: Fujie (2008/06/18 23:19:52)
壊しちゃダメですって(^^;)リバーダンスのあともまだ他の公演が目白押しです〜。
思うにAirの一番の功績は「ダンスを語る言葉」をうんと拡げたところにあるんじゃないかと。主に専門家がバレエや古典舞踊を云々するのは以前からありましたが、この手のショウ・ダンス(Airは打撃系ダンスに特化してますが)を語る人って当時はまだあまりいなかったように思うんです。moriyさんは、好きな本や音楽や映画のことを気軽に語るのと同じように<ダンスについても好きに語っていいんだ>というスタンスを、10年以上もずっと変わらず続けてこられたのが凄いなあと。ブログやSNSなんか影も形もなかった時代に、ニフティサーブなどのパソ通をやってるマニアックな人たちだけじゃなく、もっと広い層に向けて「語れる場」を用意されたのが、当時のわたしにとっては非常に新鮮かつ衝撃的でした。
あのサイトの公演レポートのページに、のべ何十人・何百人の「ダンス語り」がアーカイヴされているのか、実際に数えたことはないんですが、あれこそがAirの最大にして最良のコンテンツなんだと思います。あのレポート集はすでに今でも貴重ですが、この先10年後20年後には、もっともっとかけがえのない「時代の証言集」になっているんじゃないでしょうか。
posted: とんがりやま (2008/06/19 0:39:11)