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大整理の夏

 
 諸事情から引っ越しをすることになりまして。
 いや、ブログじゃなくてリアル住居の話です。
 
 引っ越し自体はもう少し先なんだけれど、新居はどうやら狭くなるらしい。そのため荷物をうーんと減らさなくてはならないことになったので、今年の夏は休日全て返上で家財道具一切の整理に追われているのであります。家財道具っつーても、わたしの場合、ほとんどが本とCDとビデオなんですけど。
 

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 今のところ、とりあえず処分しようとしている本をどんどん積み上げている状態。すでに第一弾として上の本の山と同じほどの分量の雑誌を処分したあとなんだけど、それでもまあ出るわ出るわ。うちのどこにこんなに本があったんだ、というくらい出てくる。

 
 この引っ越しを機に、手持ちの本やCDやDVDの大半をなんとかしてしまおうと思っているのであります。理想としてはもうなにも持たない生活ってのもすっきりしていいんじゃないか、などと思うのだけれど、悲しいかなそこまではなかなか実行に移せないんですよねえ。上の写真、後ろの方に本棚が見えてますが、ご覧の通りそこはほとんど手つかず(つまり処分できない)なのでありまして。
  自分で本を買うようになってからン十年。ここ数年は積極的に売るようにしてきたとはいえ、かつては一度手に入れた本はどんなにつまらん本でもずっと手元に残していたので、そのツケが今になって襲ってきた、という感じであります。
 

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 人間ひとり生きてくのに、こんなに本やCDは要らんだろ、という声がどこからか聞こえそうで。まあ確かに、次から次へと新しいのを買うのはともかく、読み終わった&聴き終わったモノをいつまでも手元に置いといてもしょうがないってのはありますね。何度も何度も読み直す本なんてそうそうたくさんあるわけじゃなし。これまでは「今は不要でもいつかは役に立つかもしれない」と思っていたから捨てるに捨てられなかったし、実際古い資料が役に立ったこと(このブログを書くときとかね)もありました。でも、そういうのは、もういいんじゃないかと。知識のアーカイヴったって自分でカバーできる範囲なんてたかが知れてるし、資料化、アーカイヴ化が目的になってしまうのは、やっぱり良くないことだなと(「アーカイヴ化が目的になる」ってのは、たとえば、途中で飽きてきたコミックスでも惰性で最終巻まで買ってしまうこととか。なので「じゃりン子チエ」や「あぶさん」も本当に面白かった初期の巻だけ残して、ぜんぶ処分するです)。
 
 これらの本の中には、いちど手放してしまえばもう二度と手に入らないタイトルも多いんでしょう。わたしはマニアックなタチではありますがコレクターではないので、とんでもないお宝を所有しているわけではありません。それでもいくつかは「処分するにはあまりに忍びないモノ」もあるわけで、そういう品々をどうすべきなのか、悩みどころではあります。
 ひとつだけ決めているのは外国漫画のコレクション、といってもスタインバーグやサンペを中心にせいぜい5〜60冊くらいしか持ってないけど、これはいつかそのうち京都国際マンガミュージアムあたりにでも寄贈できればいいかなあと。「国際」と名のつくわりに海外漫画の数が圧倒的に少ないからなあ、あそこは。
 
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 現在所有している本棚は全部で9本。こちらのコーナーもまだ手つかずのように見えるけれど、実はこれで文庫を中心に三分の一くらい引っこ抜いたあとなんであります。要するに、本棚に入りきらなかった本が想像以上に多かったということなんですよね。きっちり数えたわけじゃないけど、本棚に入っていた書籍よりはみ出していた本の方が多かったかも。持って行ける本棚はせいぜい5〜6本ってとこなので、それにあわせて蔵書も、この写真の状態からさらに半分以上減らさなけりゃなんない。
 サイズ的重量的にいえば結構なスペースを占めている「展覧会図録」群をなんとかすべき、なんですが、まだそこに手を出す踏ん切りがついてません。いっそのこと目をつぶって手当たり次第投げ捨てちゃいますか。
 
 本やCD以外はあまりモノを持っていない方だと思っているんだけど、それでも着古したTシャツや穴の空いたジーンズなどの古着、壊れたファクシミリや古いオーディオや使わなくなったパソコンなどの家電製品、その他片付けていかなきゃならないモノ(というかゴミだわな)はまだまだあるわけで、これまでまるで整理をしてこなかったことへの、これは罰ゲームのようなものでしょうねえ。こいつら全部処分したら、さぞかし部屋が広くなるんだろうなあ。というかいったい今までどこに入っていたんだろ。不思議だ。
 
 ただでさえ暑さまっさかり、ちょっと動くだけでも全身から汗がどっと噴き出てきて、作業効率がきわめてよろしくない。処分する本や粗大ゴミの中には、見る人が見たらそれなりに価値のある貴重なモノも含まれているのかもしれないけど、こう暑いと、そういう細かいことはいちいち考えてられなくなるんであります。大整理に手を着けだした最初の頃は、珍しいモノがでてきたらブログのネタにでも、などと軽く考えていたけど、やっていくうちにそれどころじゃなくなってきた。というか、暑すぎて思考回路がとっくにショートしてます。ぷしゅぅぅううう。
 
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 本をある程度片付けたら次はCDとビデオが待っている。これも半分から三分の一くらいに減らすつもり(写真はラックのごく一部です)。なにもそこまで減らさなくても、っていう気がしないでもないんだけれども、こういう機会でもなければずっと残したままでしょうし。
 
 どんなに好きなモノでも全部墓場に持って行けるわけじゃなし、大げさな言い方をすればここいらでいちど人生をリセットするつもりで、身の回りをすっきりダイエットしてしまいたい…とかなんとか言いながら、CDなら場所もあまり取らないし…などと言い訳をしつつ、大半を残してしまいそうな気もするんだけど…うーんうーん。
 

2008 08 01 [living in tradition] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

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comments

え”!!!

日本、いや世界的文化財散逸阻止のため、裁判所へ証拠(?)保全の仮処分を申請しようと思いますが、乞う、賛同者。

いや、その前に査察官として差し押さえのため現場へ急行すべきか・・・え!? 証拠のチョロまかしなんてしません、しませんってばぁ〜。

posted: 熊谷 (2008/08/03 0:07:25)

 いやいや、そんな大層なブツはござんせんてば(^^;)
 とはいえ、どなたか引き取っていただける方がいれば、喜んでお譲りしますよぅ。うちに取りに来られる人限定になりますけど…

posted: とんがりやま (2008/08/03 9:24:36)

 

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