« WHSmithの事務用品パッケージが面白い(ただし昔の) | 最新記事 | 初挑戦・D-Movie × iMovie »

引っ越し日記

 

Shiyou_chu

某月某日 大整理はまだまだ終わらない。いつまでやってんだオレ、と自分で突っ込みたくなるくらいに何もかもが全然終わらない。思い起こせば今年のお正月に行った和歌山の温泉でのんびりしていた時には、まさかすぐあとにこんなことになるなんて全く想像もしていなかった。話が本格化し始めたのは梅雨の頃だったか、以来およそ半年近く、この件に振り回されることになる。ま、その間ずっとこれだけに手を取られていたというのではないけれど、自分で動けるのが週末だけに限られるので、事態は遅々としてなかなか進んでいないように思えてしまう。

Hikkoshi_2某月某日 とはいえ話がまったく進んでいないというわけでもない。移転先の改装工事の進行状況をにらみつつ、引っ越しの日取りをようやく決め、業者さんに来てもらって見積を出す。段ボール箱をとりあえず90枚もらうが、たぶん足りないだろなあ。本を詰め、CDを詰め、としていくうちにあっと言う間に「こりゃやっぱり足りないぞ」ということになって、電話で追加注文。ラックは空っぽだがそのぶん部屋のど真ん中を山積みの段ボールが占拠する。まるでもう明日にでも引っ越しか、という態勢だが、実際は来月である。九月後半から約三週間、土・日が仕事のために完全に潰れ、その間は荷造りも何もできないから、まだ早いとは思うもののやれるときにやってしまわないといけないのである。CDは残らず箱詰めしてしまったので、当分のあいだ何も聞くことが出来ない。まあiPodがあるからいいけど。本も同様に残らず詰めてしまおうとしたんだけれど、さすがに一冊も見えなくなってしまったら軽くパニックになりそうなので、いくつかの本棚は直前までそのままにしておくことにする。というか、今さらなんだけどまだ蔵書を減らさなきゃいけないんだよなあ。ここまで意地で残しておいた25年分の『本の雑誌』を手放す決断に迫られる。うーん、どうしようか。
某月某日 今の住居は引っ越し後は完全に解体処分してしまうので、建具などで使えるものはなるべく持っていくことにしている。今日は部屋のドアだ。大工さんがやってきてドアをバリバリはがしてあっという間に持ち去る。おかげですっかり風通しのいい家になってしまった。まあ、どうせ家には寝に帰るだけだからいいんだけどさ。まだこの家には一ヶ月以上暮らさなきゃなんないので、こうやって家が徐々に壊されていく過程とつきあいながらというのは、なかなか貴重な体験かもしれない。
Lack_2某月某日 電器製品・大型ゴミ回収の軽トラが近所を回っていたので慌てて呼び止める。テレビやアンプやカセットデッキをごっそり引き取ってもらう。わたしが使っていたテレビは29インチのブラウン管で、まだ使えるので勿体ないっちゃ勿体ないけどもういいや。うちのAVシステムは、NHKが衛星放送の試験放送を始めた1986年にまとめて買ったものだった。NHK-BSの綺麗さには当時大感激したもので、ソニーのβビデオデッキにせっせと録画したものだっけ。けれどもわたしのAV知識はその時点で停まっていて、その後のCSはもちろんWOWOWですら無関係なまま過ごしてきて、今に至る。パラボラアンテナも最初に取り付けたままいちども換えていないはずだ。大整理をしていると、棚の奥から放送開始直後のBSから録画したテープもどっさり出てきた。音楽ライブやらオペラやらバレエやら映画やら、もの珍しさもあって何でもかんでも録画していた時期があったことを思い出した。それとフィギュアスケートの録画もやたらに多い。でももう見返すこともないだろうな。大きなゴミ袋にビデオテープをどんどん放り投げていったら、10袋近くにもなった。さて、このテープの処分はどうしたものか。写真はすっかり空になったラック。何年もスイッチを入れてないので使い物になるのかどうかも判然としないレーザーディスクプレーヤーとビデオデッキ(βとVHS)だけぽつんと残されている。地デジなんかは正直どうでもいいのだが、やっぱりテレビは買おうかな。
Aki某月某日 移転先の改装工事を見に行く。内装関係はほとんど済んでいて、照明器具を取り付けたらほぼ完成となる。今回は大メーカーのおまかせパックみたいなリフォームではなくて、家族でやってる工務店に頼んだので、細かいオーダーにも応じてくれるかわりになにかと割高でもある。まあ、見えないところまでしっかりした仕事をやってもらえるのでその分お金がかかるのは仕方ないのかも。偽装だの手抜きだのというのとはほとんど無縁の人たちなはず(というかその信用に賭けているのだけど)で、うんと細かい仕様にも凝ってくる。予算のことを考えるとちょっとどうかという気もするんだけど、ものづくりという面ではとても面白い。たとえば、先日引きはがされていったドアのうち一枚はトイレ用に回されている。どこの高級レストランかよ、といいたくなるほど立派な見栄えである。トイレだからドアには鍵を新たに取り付けなければならないのだが、若き棟梁が「ホラ」と嬉しそうに箱から取り出したのは、戦前のものかと思われる真鍮製のものだった。表示も『きあ』『中用使』という具合に、右書きである。取引先の古い金物屋の倉庫の奥から探し出してきたものだそうで、いまどきの経済原理じゃこういうモノは造れないんだろうなあ。ドアに無駄に風格があるので、デザイン的にはこういう鍵でないと確かに釣り合わない。「コレ使うなら当初の予算より2千円ほど高くなるけど、どうします?」いや、トイレの鍵なんて実用的でありゃ何でもいいって。頻繁にお客がくる家でもないし。…とかなんとか言いながら、実はわたしはそういう<一品モノ>にたいへんヨワいのである。かくして、孫子の代までも使えそうなトイレのドアが出来上がった。さらに打ち明けると、そのトイレの内装に使った壁紙は、家中で単価がいちばん高いヤツで、それをわざわざここに指定したのは他ならぬわたし自身である。使用面積がいちばん少ない場所だし、いいじゃん。気持ちよく使いたい部屋なんだからいいんだもんね。ね。ね。ね。……誰に対して言い訳しているのやら。

Newroom

2008 09 23 [living in tradition] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

「living in tradition」カテゴリの記事

comments

またまたお邪魔します〜。『本の雑誌』25年分! ぼくはこの春に死ぬほど悩んだ末に初期の50号までを残してあとはぜんぶ処分しちゃいました。後悔は…してません!^^ 29インチのテレビ! もらえるものならもらいたかった…けど距離がありすぎますね^^;。現在プラズマの安いの買おうかと検討中です。まだまだ続きそうな引っ越し日記、さらには新居日記、楽しみにしてます。ご健闘を!^^

posted: BeesWing (2008/09/23 12:57:26)

 コメントありがとうございます。
 うちにある『本の雑誌』は1983年以降の分でして、初期の号は持っていません。なので、コレクション的な価値なんてのはないんでしょうけど、でもそれなりに愛着もありますしねえ。
 この前終了した津野さんの連載はもうすぐ単行本になるそうなのでいいんですけど、いま江弘毅さんが連載しておられる「ミーツへの道」が毎号とても面白いので、BeesWingさんとは逆に最近の号だけ取っておこうかなとも思ったり。そんなこんなで、まだ悩み中であります。

>まだまだ続きそうな引っ越し日記、さらには新居日記、楽しみにしてます。
 ありがとうございます〜。とはいえ、このあともネタが続くかどうかはわかりませんけど(^^;;)

posted: とんがりやま (2008/09/25 22:33:30)

 

copyright ©とんがりやま:since 2003