« ガブリエルとイゴールとバレエ・リュス | 最新記事 | LA NZAROTE - Una Rosa »
マリア・パヘスについて書きました
ブログの更新がずいぶん滞ってしまいました。
で、久しぶりのエントリがやや宣伝モードで恐縮なんですが。
フラメンコ専門誌「月刊パセオフラメンコ」2011年2月号(1月20日発売)に、もうすぐ来日するマリア・パヘスのことを書かせていただきました。
2008年5月以来となる今回の公演は、自身の舞踊団の創立20周年ということで、新作『MIRADA』をひっさげての登場となります。
●2011年02月17日(木) 兵庫県立芸術文化センター KOBELKO大ホール
18時15分開場・19時開演
●2011年02月19日(土)・20日(日) Bunkamuraオーチャードホール
共に14時30分開場・15時開演
上の写真、真ん中が掲載誌のパセオフラメンコ2月号。右は兵庫公演のチラシ、左は東京公演のチラシであります。
もちろん今回も全部行きたいのはやまやまなんですが、17日の兵庫の方はおそらく無理、でもせめて土・日の渋谷には行きたいなあ…とただいま画策中なんですが、なんだかんだ言ってあと一ヶ月なんですねぇ。最初に話を聞いたときにはまだ随分先じゃないかと思っていたんですが…ともあれ、とても楽しみ。
* * *
マリア・パヘスは、現役ダンサーとしてはわたしの一番好きなひとです。彼女が日本で踊った舞台は、ほとんど観ている(はず)です。そのうち、このブログで公演やビデオの感想を書いたものは以下の通り。
・マリア・パヘスは深化している(1)2004年5月
・マリア・パヘスは深化している(2)2004年5月
・[DVD]:Antología del Flamenco2005年11月
・DVD-R版"Canciones, Antes De Una Guerra"をめぐって2006年5月
・マリア・パヘス、走り続けるダンスの化身2006年5月
・2年後の《セビージャ》——マリア・パヘス、20082008年5月
・[stage]:マリア・パヘスの自画像2008年5月
これらのエントリを以前から読んでくれていたパセオのしゃちょサンからお声がかかって、今回の記事掲載が実現したという次第。でもねー、わたくしフラメンコのことなどシロートもいいとこ、ホントになにも知らんのですよ。そんなヤツに大事な誌面を預けちゃう編集部もたいがい太っ腹というか大胆というか。わたしが逆の立場ならまず出てこない発想ですが、それでもいいって言うのなら応えなきゃならんでしょう。ということで、世界で唯一のフラメンコ情報誌、ということは読者は世界一熱心なフラメンコファンばかりにもかかわらず、フラメンコっぽい用語は一切使わずに(というか使えない)なんとかやってやろーじゃねーの、と勢いにまかせて引き受けてしまいました。
とはいうものの、さて何をどう書けばいいのかわからない。最近はブログでも長文を書くのが苦手になってきているので、5000文字というボリュームがどれほどのものか、いまいち想像もできない。「マリア・パヘスはいいぞー、みんなもぜひ観るように!」…これだけだったらツイッターで間にあっちゃうしなあ。それじゃダメだろってんで、しばらく使っていなかった頭をなんとか働かせました。わたしのようなシロートに書かせるからには、フラメンコに詳しくない人の視点が入っていた方がいいだろう、というかそうでなきゃ意味がないだろう。ならいっそのこと、フラメンコからできるだけ遠く離れたアプローチをとってやれ。彼女のダンスが「フラメンコ」であることはいったん頭から外してやれ。
ということで、本文はこんなふうに書き始めました。
実を言えば、マリア・パヘスの特集を組むなら、本当はこういうフラメンコ専門誌じゃない方が良いと思っているのだ。編集部にケンカ売ってるような出だしになってしまいました(そのまま載せた編集部もエライ)が、このあとどういうぐあいに「公演の宣伝」に持って行ってるか、あるいは大いにハズしてすべってるか。この続きは、どうぞ本誌を手にとってご確認くださいまし。タイトルは「我がマリア・パヘス賛歌 ――あるダンス・ファンが見続けた“フラメンコの女王”」という、かなりこっ恥ずかしいモノとなっております(*´ェ`*) ところで、本誌の発売前にひとつ残念なことがありました。本記事中に問い合わせ先として記していた、公演主催者の(株)カンバセーションが、昨年末に経営難のため業務を終了してしまったのです。雑誌にはまだそのまま掲載されておりますが…。わたしは新年早々のメールでこのことを知ったんですが、本当にびっくりしました。
今回のマリア・パヘス舞踊団公演については、(株)パルコが引き継いでいるとのことです。
↑のサイトには、マリア・パヘスからのメッセージビデオもアップされてますので要チェック!
* * *
なにせ今はどこの公演もチケットが売れなくてたいへん、という話はあちこちで聞きます。そんななか、こんな記事でもプロモーションのお役に立てばいいんですけどねぇ。
芝居やオペラやダンスなどの舞台ものの何が面白いって、ジャンルや内容とかとは別にして「その場を共有すること」の楽しさがあったりします。テレビ中継とかビデオソフトで観るのではどうしても伝わらない「何か」が、その場に身を置かなければまず感知できない「何か」が、ナマのステージにはあるはずです。
その「何か」をもっと感じたいがために、今年はなるべく劇場に足を運んで行けたらなあと思っております。現実的には、わたしが一年間に観られるステージなんてほんのわずかしか無理ではあるんですが、それでも「踊る阿呆たち」を「観る阿呆」という立場であり続けられたらいいなあと。
そんなことをぼんやり考えている年の初めであります。…って、うかうかしているうちに1月も終わっちゃうやん。
2011 01 19 [dance around] | permalink Tweet
「dance around」カテゴリの記事
- トリニティ・アイリッシュ・ダンス2018日本ツアー(2018.06.17)
- 【Ballet】眠れる森の美女(2018.05.13)
- 薄井憲二さんのバレエ・コレクション!(2018.04.08)
- DUNAS(2018.04.07)
- 55年目のThe Chieftains(2017.11.25)
trackback
スパム対策のため、すべてのトラックバックはいったん保留させていただきます。トラックバック用URL:
トラックバック一覧: マリア・パヘスについて書きました:
comments
パセオフラメンコの記事、遅ればせながら拝見しました。
さすがでございますね、ふむ。
「ワールド・ダンス」というのには思わず膝をたたいてしまいました。
実にマリア姐さんへの情熱溢れんばかりの客観的な評価というか解説というか、或いはもしかして懸想文?
ええ!? 抜け駆けはずるいです、いや羨ましい(違;)
もうこうなったら、直撃インタビューとか対談とか、無いんですか?そんな企画?
期待してますけど(^_^)
それにしても、チケットまだ残ってるみたいですね。
価格設定が災いしてるのかな?などとも感じましたが、一度ならず彼女のステージを見た経験からすると、決して高くはないと思うのですけれど。
一般紙などでもっと取り上げてくれると違うんでしょうかねえ、、、もったいない。
そんなわけで私は20日に参りますです。
posted: Fujie (2011/01/26 1:50:07)
んー、まだチケット買えるみたいですよ。
とはいえ「得チケ」にはなっていないので、そこそこ埋まっているんでしょうかね。
わたくしも20日にいきます。2階の後ろのほうです(*^_^*)。
posted: moriy (2011/02/14 23:30:56)
みなさまコメントありがとうございます。
わたしもなんとか行けそうかな?
なんにせよ、久しぶりの東京行きなので、それも楽しみです。もし会場でみかけたら、声をかけてくださ〜い!
posted: とんがりやま (2011/02/15 23:11:58)