« <進化>するトリニティ | 最新記事 | DADAN »

祇園祭<マークデザイン>ウォッチング

 
Gion2012
 京都の祇園祭って「動く重要文化財」とも言われてるんだとか。確かに遠くペルシャの織物や、光琳とか応挙の描いた図案をもとに制作されたタペストリーなどの豪華なテキスタイルを眺めるのは楽しみのひとつではあります。
 けれど、他にも見どころはあるんじゃないか…ということで、今年は各山鉾の「マークデザイン」を眺めてきました。
 
 3233基の山鉾(今年はひとつ増えていたんだそうで)には、それぞれシンボルマークぽいものがあります。祇園祭のウェブサイトにはそれぞれの山鉾の由来など詳しい解説が載っており、またマークも掲載されてますが、現場で使われているものとは必ずしも一致していなかったりするのが面白いところ。
 たとえば月鉾。リンク先掲載のマークは三日月のカタチで、鉾のてっぺんに飾られているものが公式になるのかな。けれど月鉾といえば
Tsukihokoこの「月」の字をあしらった提灯の方が印象的だったりします。
 山鉾の前後に飾られている提灯群は17日の巡行の際には外されるので、本体とは無関係の単なる装飾なんですが、宵山見物の客にはむしろこの提灯の方が記憶に残りやすいんじゃないかな。なにしろ前後をこれで覆っているので、遠くから眺めるぶんには提灯しか見えなかったりもしますし。
 ただ、どの山どの鉾も提灯に独自性を打ち出しているかといえばそうでもなく、月鉾のように大きく主張しているのはむしろ少数派。自分のところのマークはひっそりと、あるいはマークなし、が多いようです。
Funaboko 上は「船鉾」。メインの提灯ではなくその周辺を飾る小さい提灯にマークが入ってます。
 
Kasahoko こちらは「四条傘鉾」。なんだかニコニコしてるみたいでカワイイ。公式サイトに掲載のマークの方は見当たらなかったんだけど、どこに使われているんだろう?
 
Joumyouyama1 「浄妙山(じょうみょうやま)」。提灯は「浄」の一字を図案化してます。公式サイト掲載のマークは全く違う字だけど、これはこの山を「常明山」とも書くから、のようです。
Joumyouyama2 浄妙山の案内立て札の裏面になんと! ということでサイトの方のマークはこの「常」の図案化のようですね。
 
 由来を知らないと意味がわからないマークをもうひとつ。
Kakkyoyama これは「郭巨山(かっきょやま)」のマーク。はてこの字は何だろう、金ではないし…と思ってたら、この山は別名「釜堀山」とも言われているとのことで、ああ、「釜」の図案化なのか。中国の故事逸話に疎いので、そう言われてもなんのこっちゃですが。
 
 月鉾以上に思い切り自己主張しているのが「保昌山(ほうしょうやま)」。これもサイト掲載のマークはどこにあったんだろ。
Houshouyama とにかくこの図案がインパクトありすぎて、ねえ。
 
Kankoboko1 こちらは「函谷鉾(かんこほこ)」。「函」の図案化ですが公式サイトのよりも簡単になってます。
Kankoboko2 と思ったらさらに簡略化されたものも発見(左の提灯)。なんでもアリかよっ。
 


Kikusuiboko 伝統的な菊水紋様をそのまま使った「菊水鉾」。ブルーが涼しげで上品でいいですな。
 
Hakugayama1 「伯牙山(はくがやま)」は複雑です。上の写真、左下の男性が着ているTシャツの柄がマークっぽいんですが、提灯の方はほとんどマクドナルド。
Hakugayama2 よく見ると山の頂にそれぞれ点がふたつずつ…! なんだかよくわからないけどかわいいぞ。
 

Houkahoko こちらは「放下鉾」。由来を読むと<日・月・星三光が下界を照らす形>とありますが、逆さ○ッキー・○ウスに見えなくもない。ひときわモダンなマークです。
 
Tourouyama1 動きからくりで人気の「蟷螂山(とうろうやま)」は、その名の通りカマキリを図案化。提灯に配されたマークもかっこいいんですが、そばのテントで売っていたおみやげ用のTシャツにはこんなデザインも。
Tourouyama2 背中じゃなくフロントにつけても良かったんでは。
 
Koiyama1 「鯉山」。カッコイイからこのデザインをもっと全面的に展開すればいいのに。
 
Koiyama2 山本体に付けられていた前懸はこれ。巡行当日は立派なタペストリーが掛けられるからこれはあくまで仮のものなんでしょうが、いや、とはいえもう少しなんとかならないものか。
 
Kuronushiyama 「黒主山」。じっと眺めていると擬人化キャラのようにも見えて、じわじわとこっちに寄ってくるかのよう。
 
Uradeyama1 「占出山(うらでやま)」。シンプルな字だとかえって図案化は難しいのかな。
Uradeyama2 うーん、いたって普通だ。
 
Ymabushiyama 「山伏山」。最初と最後で「山」のデザインが微妙に違うのが面白い。こういうところにも何か意図とか理由があったりするのかな。サイト掲載のマークもなかなか素敵なんだけど、現場ではどこで使用されていたんだろう…?

Naginatahoko 最後はおそらくいちばん有名な「長刀鉾」。このマークはとてもかっこいいんだけど、意外にも鉾の前後を飾る提灯などには全く使われていません。でも厄除けちまきなどの販売グッズにさりげなく配されるだけで、じゅうぶん存在感があります。もはや「月鉾」や「保昌山」みたいにこれでもかと押さなくてもいいんだかんね、という余裕すら感じさせますな。昨年だったか一昨年だったか、このマークをあしらった揃いのTシャツを関係者の方々が着ていたのを見かけましたが実に壮観でした。あれ売ってくれたら絶対買うのになー。
 

2012 07 16 [design conscious] | permalink このエントリーをはてなブックマークに追加

「design conscious」カテゴリの記事

trackback

スパム対策のため、すべてのトラックバックはいったん保留させていただきます。

トラックバック用URL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3371/55210064

トラックバック一覧: 祇園祭<マークデザイン>ウォッチング:

comments




※コメント欄にHTMLタグは使用できません。「http://〜」で始まるURLには自動的にリンクが張られます。スパム対策のため、すべてのコメントはいったん保留させていただきます。



 

copyright ©とんがりやま:since 2003